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高校生のひたむきさ

毎年当社は多くのインターンシップ生を迎え入れています。この時期から高校が職場体験で二日から三日程度職場研修に訪れます。最初に私と面接をするのですが、必ずその時に声を出す練習をします。
大声で「ハイッ」と…。それも半端な声の大きさではありません。100メートル先のビルのベランダに向かって声を出しなさいというのですから…。実際にこうした事を促して一発で合格する高校生はなかなかいません。普段大きな声を出す機会がなかなかない証拠でしょうか。
なぜこんなことをさせるか…。一番の目的は会社に馴染んでもらうためです。短い時間に職場に慣れてもらうためには、まずインターンシップ生がある意味では開き直ってもらわないといけません。
なにせ日々の仕事の中で「教える」という手間を社員にかけるだけに、社員も気持ち良く関わりたいもの。という事で高校生は明るく元気よく振る舞ってもらう事がそのお返しになると考えているからです。
たったこれだけの事ですが、不思議な事に心がほぐれて朝のあいさつもスムーズに社員にできるようになります。そして受け入れる社員もいつもの光景ながら初々しい雰囲気に触れて、いい刺激をもらうようにしています。
気が付けば高校が5校ほど、大学生が2週間ほど預かって3校ほど、中学校に至っては10校ほどの受け入れをしています。よく「大変でしょ」って言われますが、社員にとっても次世代を担う若い人たちとの関わりで気持ちが締まります。
先週も高校の野球部の生徒が来ていました。いが栗頭を見ながら昔の息子を見るようで妙に懐かしい感じがしました。「ハイッ」という挨拶もあの野球部ならではの口調。やはり打ち込んでいる学生は良いなぁと、彼らの若さをまぶしい思いで見ていました。
皆さんも、受け入れてはいかがでしょうか。何も特別な事は必要ありません。仕事の一部を手伝ってもらうだけで良いのです。彼らのひたむきさで学ぶことが数多くある…と思います。


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