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印刷業界に身を置いてはや30年近くが経とうとしています

エクスマ

印刷業界に身を置いてはや30年近くが経とうとしています。僕が教職から転職したときは印刷の編集現場も写植というアナログからパソコンを使用してのデジタルへの移行がスタートした頃。そんな訳で多くの写植屋さんが姿を消しました。

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■これが写植機。硝子盤に光を通して印画紙に字を焼き付けるんです。

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■これが写植の硝子板

先日お客様からお見積もりをいただいた際、自社の生産管理システムで見積もりをしてチョット気になったのでインターネットの通販サイトをのぞいてびっくり。噂には聞いていたもののとんでもない金額の一覧表が提示されていました。

それを見て思わず呟いた

「終わったな」

という言葉。印刷だけでの注文ではそもそも客様から来ないという現実を目の当たりにしたんです。

ネット印刷の場合、データは自己責任。仮におかしな仕上がりになってもお客様は文句を言うわけではありません。また印刷の仕上がりも「出たなり」というリスクはありますが、発注者側は承知の上…。

要するにお客様がネット印刷を使うのは

印刷の目的が「コトではなくモノ」

ということ。発注側はあくまで印刷をコトを実現する手段としてとらえているなというのを実感しました・

■印刷会社が提供する印刷は

それでも印刷会社に印刷だけを発注するお客さまっています。理由を聞いてみると

 ➡ 紙などの質感や印刷物に合った紙の選択の相談に乗っていただける

 ➡ 作ったデータが果たして正しく作られているかをきちっと検証してもらえる

 ➡ 制作したデザインのアドバイスをもらえる

 ➡ そもそも企画からかかわってプロとして「伝わる」印刷物を作ってもらえる

ようは「関わってもらえる」って事が大きな理由ではないのでしょうか。無機質にデータのやり取りじゃなくって「おせっかい」これが印刷会社のこれからの生きる道だと思っています。

■コンサルっていうと大袈裟ですが。

お取引先の創業社長が私に言った言葉

「これからのビジネスは今を解決する仕事だよ」

過去の事例をいくら集めたところでAIが日常生活に入ってきたらその知識の活用は人間には勝てません。

「未来を創る」というと大袈裟ですので、「今を解決する」という表現なら馴染みやすいんじゃないかなと。そんなことをあらためて感じています。

「印刷設備」を動かそうとするとそれは会社目線。印刷物が必要な「サービスのツール」として考えることがこれからの我々の生きる道だと思っています。ようはお客様の立場に立って頭を使いなさい・・・ってことだよね。

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■印刷技能士の資格を持った土屋君。お客様の目の前で印刷することだってあるんです。

 


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