上野のパンダが亡くなったニュースで昨日は日本中が大騒ぎ。つい、先日の誕生ではバルーンを上げたり、記念のグッズを作ったりと、スカイツリーと合わせて大きな経済効果が見込まれたばかりでした。
パンダというのはその生態が謎に包まれていると言います。研究目的という事もあり、中国へ二年後に返還するという契約にもなっていた赤ちゃんパンダ。今回の死亡で「研究」という意味がよくわかりました。
なんでも生後1週間以内に死亡する確率が60%~70%だと言います。という事は確率的には今回の出来事は不思議ではないという事。それほどにも飼育に難しい動物なんですね。
朝方に無鳴き声を聞き、それから小一時間後にぐったりしているのがわかったと言います。生存率が低いと聞くと、今回の死亡は自然界では当然の事なのかもしれません。
考えてみればそれほどデリケートな動物を出産したからと、大騒ぎしてしまっていたのですから、飼育員の方のプレッシャーは相当なものだと感じます。記者会見での園長の涙も関係した職員の気持ちを思っての涙だと思います。
ところで昨日は、このニュースがトップでした。やっぱり平和なのでしょうか。昼の番組ではパンダの死が最初、「記者会見までの間に政治のニュース」(確かにそう言っていました)という司会者の言い回し。
政治のニュースが合間かぁ…確かに今の政治には???ですが、それでも「合間」と言われてしまうと、政治の軽さを実感してしまいます。
「人寄せパンダ」という言葉を最初に使ったのは、日中国交正常化を成し遂げた田中角栄氏だと言います。少なくとも人寄せパンダも望めない今の政治に、パンダのトップニュースはブラックユーモアですね。
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