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問題の先送りの大きな代償

学校現場に警察が家宅捜索…そんな話は聞いたことがありません。大津市の中学校の名前がいよいよ公になってしまいまし。そこに通う生徒も落ち着いて授業どころではないのではと心配です。報道がすべてだとは言いませんが、それでも後手の対応の指摘は否めません。
生徒の目撃証言や、学校が口止めを生徒にしたということが事実であれば間違いなく学校側にいじめの自覚があったのだと思います。にもかかわらず職員の4割しか認識していなかったという報道…無関心が問題になっていますが、教育現場でもそうなのかと思うと…ショックです。
ここまで尾を引くということは、対応がまずかったということ。そもそもそれだけ大っぴらにいじめが目撃されていたのであれば、事前に打つ手はあったと思います。私自身短い教職生活でしたが、当時の同僚はこうしたことに必死に対処していました。
金八先生というドラマがありました。学校現場の表面しかとらえていないため個人的には好きではありませんでしたが、当時の学校にはこのドラマに近い生徒との距離感はあったと思います。
友人の多くは現職として教壇に立っていますが、現場は難しくなったといいます。モンスターなど常識が通じなくなったといいます。自信を持って指導しても想定外のクレームが学校現場に来るといいますから、そうした背景も信頼関係が結びにくくなった背景ではないでしょうか。
企業経営では何か事が起こったらすぐに対応することが鉄則です。そしてその対応力が今とても求められる時代になってきました。「顧客満足」という言葉はそうしたメンタルな部分に向けられていると感じます。
「問題の先送り」が取り返しのつかないことになってしまった典型かなと…。それにしてもあまりに大きな代償です。大人たちの利害優先が多感な世代に大きな影を落としてしまった今回の一件。今は学校側が精いっぱいの寄り添いをする時だと感じています。


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