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企業の寿命が30年と言いますが。

仕事観

おはようございます。先日商工会議所の職員の方と話をしていて面白い話を聞きました。「愛知県は事業継承の年齢が一番高い」というのです。要するにいつまでも先代が長く仕事をしている風土があるとか。

理由は色々とありますが、この地域はたとえ不況になっても影響が及ぶのが全国的には一番最後であり自動車産業に守られているところが多いので回復はもっとも早いということ。要するに大きな変化があまりないために経験則で経営ができてしまうということじゃないか…そんなことを言っていました。

私は二代目社長です。生まれる年に父親が創業し、来年は創業60周年を迎えることになります。企業寿命30年説という言葉がありますので企業寿命としてちょうど二回りすることになります。

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■当時の製作。写植機という超アナログ機。これで生活が成り立った時代です。

企業寿命平均30年という説のひとつには過去の成功体験に固執し、結果として時代に合わなくなってしまうからだと言います。ただ京セラの稲森さんは人間の体と同様に50年100年と存続はできないけど、手入れをすれば永続できるといっています。

「手入れ」というのは何か。

それは「時代を読む」ことだと。ビジネスモデルが古くなってきたことを感じて思い切った手を打つことだと。

先代は大げさかもしれないですが、いま思えば 😥 仮病を使ってまで(これマジです)私を呼び戻しました。その理由はパソコンの出現。当時私は学校現場でパソコンを使っていたのでそのスキルがどうしても欲しかったようです。裏を返せばとても先代自身ではパソコンは無理と思ったということ。

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■5インチのフロッピーディスクだった当時のパソコン。16ビットだ32ビットだと今思えばおもちゃです。

いま印刷業界は大きな転換期です。「オフセット印刷」という我々を支えてきた技術の需要が減っています。オフセット印刷は高速で大量の物が印刷できる優れもの。しかしロットがの減少し高速大量の印刷需要が少なくなり、多品種、小ロットに適したのオンデマンド印刷機(デジタル印刷機)の要望が増えてきました。

 😕 「まだオフセットはなくならない」

という人がいます。事実です。ゼロには決してなりません。でも数は減っているんです。需要が減れば仕事を取りに行くことに。その際の差別化は「価格」です。

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■当社にはこの大きさのオフセット印刷機が2台。こんな立派な機械でも「中型機」です。

社長の仕事はアイディアを出すことと分かっていても、現実には時代を読む感性が鈍ってきたことを実感しています。そろそろ「手入れ」をしなくてはいけない時期となってきたなと。次の30年に向かってそろそろ考えて準備しなくてはいけませんね。

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■社長の考えなんて大したことはない。だから当社はみんなで考える自立型経営を目指しています。

ちなみに先の職員がこんなことも言っていました

 😉 ところがですね鳥原さん、早く事業継承した会社は伸びているんですよ

ですって。マッ、そういうことです。

 

 


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