いよいよロンドンオリンピックが開催となりました。早々に柔道や水泳でメダルを獲得している種目もあります。一方で柔道女子柔道では期待された福見さんや中村さんがまさかの敗退。あらためてオリンピックで勝つことのむずかしさを感じます。
福見選手の場合、ご存知谷亮子選手に2度勝っています。前回の北京オリンピックでは谷選手に勝ちながらも代表に選ばれなかったある意味では悲運の人です。それだけに今回のオリンピックにかける意気込みは並大抵のものではなかったと感じます。
かつて女三四郎といわれた山口香さんはそんな彼女をピークが過ぎてしまっていたといいます。確かに一番脂ののっていた前回の北京で選ばれなかったのは気の毒であり、それでもモチベーションを保ち続けていた彼女の精神力は並大抵ではなかったと思います。
毎回ですが、こうした五輪を見るたびに4年に一度の大舞台で結果を残すことのむずかしさを感じます。実力だけではない目に見えない力、そして運もあるのだと…。
しかし選手は結果が全て。我々の日常のように言い訳はありません。また事前に予防線を張るなんてこともできません。それだけに「アスリート」と言われる人たちの精神的な強さには頭が下がります。
振り返って自分は日々の生活はどうか…と思うと、彼ら彼女たちには全く及ばないなと思います。スポーツは違うと言われそうですが、一瞬でもそうした状態に身を置いているかというと違うかなと…。弱音を見せたくなく、強がりを言いながらうまく逃げてしまう自分の弱さを感じます。
北島選手も三連覇はかないませんでした。期待をされ自身で鼓舞する言葉を発信して試合に臨んでいました。そんな姿を見ていると私よりもはるかに若い人が、とんでもない魅力を持った人だと思います。
本当は五輪に出るだけでも大変な事だと思うのですが。彼らのひたむきさを見ながら、悔いがたとえあっても力強いプレーを見て応援をしたいと思っています。そしてその姿を見て自身を鼓舞したいと…。しばらくニッポンという国を彼らのおかげで意識できそうです。そして勝利の女神がほほ笑む事を祈っています。
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