今回の出張のもう一つの目的は毎年この時期に行われるPage2017の見学。Pageは印刷技術協会の主催で展示だけでなく旬の会社の事例紹介のセミナーも開催する一大イベントといっても過言ではありません。ちなみに私も昨年講演させていただきました。
印刷業界の縮小同様にこのところ毎年のように会場が縮小していましたが、今年はブース出展も多く雪という悪条件にも久しぶりに人の多さを実感した今回のPage。さすがにかつての機械の独特の匂いはなくなっちゃいましたけどね。
実は参加したセミナーでとっても刺激を受けたものがあるんです。「地域活性とインバウンドのまちづくり」というお題。その事例に墨田区でジャズフェスティバルを企画し毎年開催している会社の事例です。
その会社は東京アート印刷所。わずか10人の会社がすみだストリートジャズフェスティバルを企画、8年も続けており、今では区の立派なイベントになっているとか。
といっても開催にこぎつけるためにスポンサー集めに奔走し、大企業の総会屋対策の総務部長から罵声を浴びたり、区役所にプレゼンでは14人の職員で名刺交換はわずか二人だったり。そんな苦労をしながら今では著名のジャズシンガーが集まって墨田区のストリートを奏でる風物詩になったそうです。
区役所の人に言われたのが
民意を動かせ
その言葉通りこの取り組みを周りの人が理解して、結果先の大企業の役員が謝罪に来たそうです。成果が出たものの過程を聞くと並大抵の覚悟じゃないですよね。ところが「大変だけどおもしろそうだからやってみる」そんな動機にだったそうです。
社員をどう巻き込んだのかとか聞く人がいるけど、巻き込もうなんて思ってなかったと思うのです。「やるんだ」という姿勢が社員も動かしたんだと思うんだよね。
一昨日のプレミアムインセンティブショーでの同業者の出展といい印刷会社は本当に苦しんでいるけど、覚悟を持ってやっている会社の強さ、勢いを感じた今回の出張でした。こうした取り組みは社員も強くするよねぇ。
➡ 迷ったらやってみる、だめだったらやめればいい
➡ イケルと思ったらやり続ける
なんてことない言葉だけどやってる人はやっぱり違いました。マルワもまだまだ突っ走ります。
コメント