天職とは出会うものではなく作り出すもの、この言葉あの稲盛和夫さんの言葉です。私はいつも「教師は天職で今の経営者という立場は天命だ」とことあるごとに言ってきました。
この言葉に嘘偽りはありません。ただ稲盛さんのこの言葉を目にした時にひょっとしたら私の言ってきた言葉は自身の逃げの気持ちを表してきたのではないかと感じた次第です。
「天職を作り出す」というのはそれぐらいの気持ちを持って経営にあたれということなのかと、もっとシンプルに解釈をすると「覚悟を持ちなさい」ということかなと感じました。
私のような後継経営者は「自身が好きで継いだわけではない」と言いがちです。しかしそこにいつまでも固執していては真剣に経営にあたることはできないのではと感じます。
自身を振り返ると社長になった40才でも未練がありました。吹っ切れたのはまだここ数年だったように感じます。気苦労も多く決して気の休まることがない経営者という立場。しかし一方で多くの出会いがあり、貴重な体験ができる役得も経営者ならでは。
そんな事を思った時から経営自体が変わったように感じます。真剣さが出てきたと。そしてそう思う頃から自身が思い考えていることが、具現化するようになってきたと思います。
天職というのは自身の思い方で培われていくのだと最近感じます。そしてたまたま目にした「作り出す」という言葉。まさに天職は作るものだと思う昨今です。
とはいえ経営は利益を出し、社員に給与を支払いきちっと税金を納める事、加えて夢を社員に描くことだと思います。その域にはまだ達していません。本当の天職となるためが、これからです。
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