ここ数年、事業継承に関するセミナーが急に増えたような気がします。戦後の高度経済成長の中で、多くの企業が創業しました。そんな経営者も気がつけば高齢、いつまでも自身が経営の舵取りをするわけにもいかず、後継者に道を譲る時期にきているのだと感じます。
ただ以前と違うのは会社を取り巻く環境の違い。右肩上がりの経済ではないため、いわゆる「ドンブリ」が通用しなくなっているとも感じます。事業継続のためには、如何に事業継承を上手くしていくかが大切なキーワードになっているのではないでしょうか。
といいつつ、自身を振り返ってみると先代から継承してはや14年が経過しました。その間に自分は何に気をつけてきたか。あらためて振り返っても特段「これっ」というのはありません。強いて言えば、「先代を否定しなかった」ということかもしれません。
だからと言って先代の言うとおりにやってきたわけではありません。先代が築いたビジネスモデルに時代に合った色付けをしていく過程で、時代に合ったと判断した場合は、先代と衝突したこともたびたびあります。
最近の若手後継者は真面目だといいます。我々の時代であれば先代を否定し「新たなことをやってやろう」と気負い過ぎた方もいましたが、最近は先代のままを受け入れる後継者が増える傾向だといいます。もう少しバイタリティーがあってもいいのではと…。
実は明日、東京から15名の後継社長が来社されます。多くはわたしよりも一回り以上若い方ばかり。小さな会社ですので、特筆すべきものはありませんが、何か一つでも「お土産」を持ち帰ってもらえばと感じています。
一方でせっかくの機会ですので株主になった気分でいろいろと助言を頂こうと思っています。外部の率直な感想をいただくいい機会ですので。
ふと・・・事業継承というのは受け継ぐ側の思いや姿勢がとても大切なんだと感じます。遠方からわざわざ足を運ぶ皆さん、その方たちの継承は間違いなく明るい未来が待っていると思います。そんな方たちの為に、今日は資料の準備です。
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