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技術に見合った価値の発信を

愛知県印刷工業組合で先日印刷技能検定の実技への申し込みの抽選がありました。「申し込みの抽選!?」と言われそうですが、事実抽選です。
どういう事かというと、検定員は組合の教育技術委員会が土日を費やして無償で検定員となり、また技能の公平さを期すためにメーカーの工場にある印刷機を使わせていただく、そうなるとどうしても日にちが限られてしまうのです。
今年も40名近くの希望者に対して、2割は受験できないという状況でした。当社も一人希望者がいましたので、私が代わりに抽選に出かけました。抽選会場の組合の会議場では、私のような経営者が来ている会社もありますが、一方本人が来ている会社もありました。
その年齢はおそらく20代から30代の若い人。そうした人たちが技能検定を受験しようという心意気に感銘した次第です。検定には1級と2級があり1級は国家資格です。ちなみに私は県の資格となる2級を取得しています。
検定はかなりシビアな採点です。インキの盛り量をはじめ印刷していく順序まで細かくチェックされ、最後には指定の紙の量を残すところまで義務付けられています。それに加えて学科試験も…。私も取得した時に学科の勉強を毎日のようにしました。
お分かりの通り資格と言ってもそうそう簡単に取得できるものではないという事です。それだけ印刷技術というのが一般の人が考えている以上にはるかに難しいという事の表れです。
そうした技術試験へトライしようという姿勢に頭が下がります。一方でここまで苦労して取得しているにもかかわらず、大切な技術が「安売り」という行為で、価格に反映されないもどかしさも感じています。
世界の機械でもっとも精密と言われる印刷機、その印刷機を扱っていく技術にもう少し価値を与えられてもいいのではと感じています。変な喩ですが、スーパーに行くと○○さんの作ったたまご・・・なんていう感じに、△△さんの印刷したポスターというのがあってもいいのにと…。
もちろん価値を伝える事を怠っている業界にも責任があります。「印刷」という価値を高めるためにも、組合が取り組んでいく役割は高いのだと…。?


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