おはようございます。昨日から上京中です。師走ということもあり挨拶回りを兼ねての訪問もあります。「今年はいかがでしたか」「来年は何を計画されていますか」そんな会話をさせていただいています。
「高品質・短納期・低価格」という言葉は製造業にとって当たり前のキーワードですが、曲者は最後の「低価格」という言葉。とかく我々の印刷業界も「低価格」がお客様の関心の一番になってしまいがち。
しかし低価格というキーワードは
「これだけのモノが提供できてこの価格」
つまりお客様が想定する品質対価格を上回るという意味の低価格ではないかと。実は昨日お邪魔したフジテックさんにもそのキーワードが書かれていました。
お付き合いを頂けるようになって十年ほど経過しお互いに会社を見学したりし、いつも同じ時間、空間で勉強しあう間柄。先日幹部合宿で話し合いをされて十年後の企業像について社員がどんなことを考えているかを話し合ったことについてお聞きしました。
鋼材の曲げ加工はもちろん品質第一。しかしお客様が求めるのはやっぱり「価格」。しかしそれも伝え方次第だと藤田社長。
「当社はこんなスタッフとともに将来の企業像を描きお客様のお役に立つよう努力しています」
と伝えると価格というキーワードが第一ではなくなったそうです。
品質の高い商品を提供するため難しい一点物の依頼が多いフジテックさん。本来は量産もしたいと言われる藤田社長。しかし一点物の価格はどうしても高いため、その価格がひとり歩きして「御社は高いから」と言われてしまうそうです。
思い切って訪問先で社員の思いを伝えたところ非常にスムーズに商談が進むようになったといいます。FAXで仕事のやり取りをしていく業界で社長自らがお客様に足を運び「価格とは違う会社の思い」を伝えるのは業界ではないと思います。「差異性」ができているなって。
実は我々印刷業の仕事はこうした思いを伝えていくお手伝いじゃないかなって。そして本当はそうしたことが得意なはずの我々がふと気がつくと「価格」優先で営業をしているんじゃないかなと感じた次第です。
情報発信のお手伝いが印刷会社の仕事・・・のはずが、情報発信の真の意味を他業種の方が理解しているような気が。これこそ本当の
他業種に学べ
というやつかなって。
社員の方の笑顔を見ながら業界で間違いなくリーディングカンパニーになると確信。またひとつ他業種に学びました。
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