今まで割安な衣料品専門店との競争の為に7月初旬から行っていた百貨店のバーゲン。しかし最も需要が伸びる特に値引きを行うという事は利益を下げる原因になります。という事で百貨店によっては二週間ほど遅らせるところが今年から出てくるそうです。
当然のことだと思いませんか。私の感覚として夏物のバーゲンセールは夏物が売れ残ってきたものを売りさばくためにバーゲンをすると思っています。しかしここ数年確かにもうバーゲン???と思う事が多いのも事実。
このところ「まだこれから夏じゃない??」なんて思う時にバーゲンがスタートすることが多いように感じていました。そうした場合、バーゲン品を購入しても十分に着られると思えば通常の時に買い控えるのは当たり前のような気がします。
このところの消費行動は、「安ければいい」という考えに「チョット待った!!」と声が聞こえている事が多くなってきた気がします。「安い」というキーワードに飽きてきたもっと言えば「嫌気がさしてきた」というのが本音ではないでしょうか。
最近のマーケティングでは「買う理由を教えてあげる」とか「君から買いたい」といった切り口をよく耳にします。つまり金額云々よりも「欲しければ、必要とすれば…買う」という行動に変わってきている表れだと思います。
いくら安売り専門店と競争しても利益が上がっていかないことを理解していても、なかなか行動に移せなかった状況に風穴を開けたのではないでしょうか。売り上げという額に走っても決してハッピーではないという事が、こうした「勇気ある行動」を駆り立てたのだと思います。
セールを遅らせる側の百貨店は、スタートを遅らせる代わりに「品ぞろえを増やす」という本来の感覚になってきた事は良い状況だと思います。「バーゲンだから良いものがないのは当たり前」「欲しければバーゲン初日に来い」といった上から目線ではない今回の姿勢。
とはいっても従来通りの日程でバーゲンを組む百貨店もあります。勇気ある今回の決定をした百貨店に買ってほしい!!というのが私の気持ちです。あとは消費者次第。全員がハッピーになりますように。ネッ…。
コメント