野田首相と小沢一郎元代表の会談が本日行われます。…とニュースで大きく取り上げられています。しかしよくよく考えると一国の首相が先輩議員とはいえ一議員に会うために「お伺い」する絵は如何なものか…と思うのは私だけではないと思います。
消費増税の意見に対して反対の考えの二人。この会談で道が開けるという報道は残念ですが、聞こえてきません。「会う以上は乾坤一擲(けんこんいってき)だ」という総理御得意の難しい言葉で表現をしていますが、要は大きな勝負をするという事。
今回の状況を会社目線で見てみると、後継社長が先代から仕えている先輩社員に物申すという絵でしょうか。そうした目線で考えてみるといくらトップとはいえ、「無理もないかなぁ」なんて一方で妙に納得してしまう部分もあります。
ただ会社であればあくまで会社内の事で済みますが、今回は国の行く末を論じる大きなキーワード、どれだけ論じても100%賛成はありませんし全員が賛成というのは恐ろしいこととなります。
急いては事を仕損ずる…という諺があります。確かに経営の決定の中でこの言葉を思い出すことはたびたびあります。一方で時期を逸するという言葉もあります。必要だと感じたらすぐに行動に移すのは経営者として当然のこと。
今回の一連の行動は「決める」という覚悟が足らないのかと感じます。どのみち結論は出ているのですから、行動に移してしまった方が国民目線としてもわかりやすいですし、歯切れがいいと思うのですが…。
それにしても誰かが言っていましたが、このお二人の構図同じクラスにボスが二人いるようなものだと感じます。「そんな簡単じゃない。ならお前やってみろ。」って言われそうですが、簡単じゃないからこそ、それを推し進めていくのが政治の役割。
何度も書いた事がありますが、私にはそんな大それたことを進める覚悟はありません。選挙の時に「日本のために…皆さんのために…」って演説して当選しているのですから、その言葉を具現化するのは覚悟しかないと思うのですが…。
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