一昨日中部マーケティング協会の例会で名古屋市科学館を見学してきました。この科学館昭和37年にできて50年近くの時を経て完全リニューアル。今回のリニューアルは何と言っても35メートルという世界一を誇る直径のプラネタリウムです。
客席数は350席と以前よりも90席ほど減らし、椅子と椅子との間に余裕を持たしてあります。従って左右30度ずつ回転する事で、頭の後ろの星座も見えるという利点があります。
小学生の頃「名古屋星の会」に入会していましたので、毎月のようにプラネタリウムを見学していました。天体が大好きで望遠鏡も持っていました。夏休みの宿題と言えば「星の観察」。一方で天文ガイドというマニアックな本を購読していました。
今ではすっかり冷めてしまいましたが、それでも田舎に行った時に空を見上げるのは大好きです。そんな私ですので今回の見学は楽しみでした。そして確かにビジュアルの再現は素晴らしいものがあり、五世代新しい機器らしい再現に魅了されました。
ただ…どこか物足らないのです。なぜか…以前なら星座にまつわる話などの解説がありました。どうしてこの星座が天に上がったのか…と言ったロマンを語ってくれたと思います。ビジュアルに限界がありましたから、その分「星」に焦点を当てた話だったように感じます。
今回はまだお披露目という事もあるのか、どちらかというと新プラネタリウムらしい性能の紹介が多かったように感じています。従ってインパクトは強いのですが、星そのものが好きな私にとっては「物足らない…」という事になってしまいました。
今は本来の星の事よりも、世界一のプラネタリウムの機能を発信する事が大切だという戦略があるのかもしれません。半年間の特別プログラムといいますから、そのあたりの事情があると思いますが、それも行き過ぎてしまうと、星が大好きなリピーターにソッポを向かれる危険もあります。
その後の講演で魅力がない観光都市の第二位が名古屋…と聞いてしまったからです。ちなみに第一位は豊田市とか…。ワンツーで愛知県、ものつくりは得意でも、発信が下手…となると今回の科学館のリニューアルはまさにものつくりの発信。気合いの入れようがかえって趣旨と違わない事を祈るばかりです。
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