あのSONYが一万人のリストラ。一万人という数字がピンときませんが、それにしてもSONYといえばかつては日本を代表する「世界のSONY」でした。SONYに限らずシャープも今回、鴻海(ホンハイ)精密工業が筆頭株主になることになりました。
日本の白物家電は世界のトップを走っていましたが、2000年代に入っての凋落ぶりはいったい誰が予想したでしょうか。細かい部品の組み合わせ出来上がっていた家電製品。その組み立ての精度の高さは日本人の繊細さが作り上げていたように感じます。
しか部品がブロックごとの組み立てでできてしまうと、結局は人件費が安い海外に企業が出ていくことは避けられないなと思います。
景況感を示すDIは総じて上向きとの報道があります。一昔前であれば、産業の垣根なく総じて景気が良かったはずですが、このところは業界によって差が大きくなっているような気がします。
日本らしさというのはなんでしょうか。勤勉でものづくりが大好きな日本人。その勤勉さが長く日本の産業を支えてきましたが、これからはモノづくりだけでない心と融合した産業で世界に立ち向かう事が日本らしさではと思います。
いま日本は世界有数の高齢化と放射能汚染によるエネルギー問題に直面しています。環境技術と省資源技術、そして人口減少・高齢化社会に対する新たな社会モデルの提示が今後世界をリードできる部分だと思います。
日本人のもつ「優しさ」そして「勤勉さ」。人にそして地球にやさしい技術を生み出すことは心が伴ってこと。そこには精神的な部分が潜んでいるような気がします。そしてその精神的な部分こそ日本人ならではの生み出せるものではないでしょうか。模倣ではないオリジナルを…。
元気だった企業の凋落を読むにつけ、結局物を追いかけても幸せにならない経済なのだと感じています。いまこそ日本らしさの事業の創造する時だと思っています。
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