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数字からの気づき

名古屋が10で東京が30・・・この数字、実は東京と名古屋の法人数の全国に対する割合です。経済規模も大体これに準じているといいます。一方で全国の黒字申告の割合は4年前に33%程度だったものが今や25%前後まで落ちているとか…。
これは先日出席した昭和間税会での資料です。間税会とは消費税を中心とした間接税の納税者で組織する団体。数字を並べての講義でしたが、数字を比較することで、わかりづらい傾向が明確になってきます。さすがに税務署だと妙な感心をしてしまいました。
いま印刷組合では「みえる化」を進めています。昨今印刷業界も構造不況と電子化により厳しい経営のかじ取りをしています。その中で問題になっているのが安売り。昨年当地方では老舗や中堅の印刷会社が相次いで倒産をしました。
その原因がダンピング。印刷の積算はグレーの部分が多く、人によって積算金額が違うといいます(嘘みたいでしょ)。極端な話仕事を納品してから儲かったか否かがわかるといっても過言ではありません。時代が良いころはそれでも利益が出ていました。
しかし厳しい価格競争になった今、そうした「どんぶり」は許されません。現にこの厳しい状況になったとたんグレー部分中心に値下げをしている会社が数多くあります。なぜ?・・・理由はグレーだからです。
一方で利益を上げている会社は、こうしたグレー部分を明確にしています。明確になれば簡単に安売りはしませんし、数字をフィードバックすることで社内改善にも努めることができます。当然社員の意識も変わります。数字を追いかけてはいけませんが、真正面から受け止めることが必要だと感じています。
税務署の話から飛躍してしまいましたが、それほど数字を明確にすることは気付きを明確にすることにつながります。
ところで黒字企業が40%まで上がると「景気がいい」と感じるそうです。ちなみにバブル期の黒字企業は50%を超えていたとか。我々が想像する以上に元気だったという事でいね。
一方でそんなバブル期でも半数近くしか黒字企業がなかったという事はあらためて経営のむずかしさ、奥深さを感じます。数字からの気づき、今だからこそ受け止めなければと感じています。


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