好きを仕事にする
この言葉をよく耳にします。
先日、本の名前は忘れたのですが
新聞の書籍広告欄にあった本の紹介の中には
好きを仕事にするのではなく
仕事をしているうちに好きになる
と書かれてありました。
実はその方が僕もしっくり来ます。
充実した教員生活から実家に戻って家業を継ぐことになった自分。
そこから社長になる10年間は苦痛の日々でした。
それでは今の仕事が好きなのか?
正直なところ好きという言葉はやはり当てはまらず
充実していると表現がしっくり来ます。
経営の舵取りをするようになり25年が経過しました。
自身の目指す会社像は
会社に身を置く時間が充実している環境づくり
ただ充実は人それぞれ違うもの
従って会社での時間が
😐 コミュニケーション不足による人と人との軋轢
😥 同じような仕事の繰り返しでのマンネリ
そうした時間だけはしないように
と思ってきました。
数字を見て経営計画書も毎年作っていたものの
ノルマの設定もなく、あくまで数字は結果論
今でいうCSRを優先していたような気がします。
経営手法としてはずいぶん遠回りをしました。
先日の全社会議では社員同士が
疑問に思うこと発言したり、腑に落ちないことを伝えたり
社員自らの問題意識を垣間見ることができました。
こうしたやり取りがある環境
これが自分スタイルであり、自分が描く充実感だったと思います。
それでもこれだけの時間を作って
社員自らの主体性をわずかでも引き出せたとしても
あらたな問題は絶えず発生し人も動きます。
充実感の環境作りとマンネリの払拭は
常に会社に刺激を作り続けることだと
社長の仕事はアイデアを出すことですから
冒頭の好きを仕事にするという言葉に対し
自分が好きな仕事に就けるのは非常にまれなこと
と稲盛和夫さんは言っています。
充実した時間を送ることでそれが結果好きになる
そんな気持ちを感じることができるように
経営者として日々邁進です。
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