URLをHTTP[S]に変更しました。以前よりブックマークしてくださっている方は、こちらをクリックし、再登録をお願いいたします。

快適は求めない???

以前イタリアに留学していた息子から「ライアンエアー」を使ってヨーロッパ各地を移動すると聞いた事があります。アイルランドの航空会社でヨーロッパ最大のLCC。運賃は9.9ユーロ、便は限られていますが、中には0.99ユーロの便もあるといいますから、いかに安いかがわかります。
ただし、発着の空港は首都や大都市ではなく地方都市。イギリスの場合はスタンステッド空港といってロンドンに出るのに2時間かかる場所。地方都市に発着することで競合する航空会社がなく顧客をまるごと抱え込む戦略のようです。
シートも倒せず、シートポケットもなく、掃除しやすい本革張(息子の話では間違いなくビニール製だとか)、要は乗換時の清掃も効率をはかることでコストダウンをして低価格を実現しています。飛行機を単なる「移動手段」と考えたこの手法、合理的に考える欧米人らしい発想です。
長く日本人は飛行機は贅沢な乗り物と考えてきました。飛行機のキーワードは「快適」当然そこにはお客様満足をかなえる為にお金が発生することを理解して利用してきました。
そんな日本で昨日からピーチ・アビエーションが就航。いよいよ日本でもLCCの幕開けです。案の定LCCらしく、機内サービスはすべて有料、そして座席間隔も狭く作られていますが、利用者の声は案外快適だとか。
「快適は求めない」と思って利用する訳ですから当然の感想かもしれません。とはいっても電話や窓口予約はお金が余分にかかり、また手荷物にも一つあたりのお金が。組み合わせのうまい下手で金額が利用者によって変わってしまうというのも新しい考え方です。
狭さは安さに比べたら気にならないという感想を目にしました。確かに企業努力を最大限に生かして実現した今回の価格、これがお客様サービスといえばそれまでですが…。
それにしてもこうした飛行機が数多く増え、この価格が当たり前になるとその次はなんで競争するのでしょうか。結局価格??と思うと、個人的には殺伐感が否めないなというのが率直な感想です。「快適は求めない」って日本人に合っているのか、しばらく注目です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました