来年13年度の国家公務員の新規採用が平成9年度比で7割減らす民主党の方針に各省庁が抵抗しているといいます。消費増税の前提となる「身を切る改革」の一環ですが、専門性の高い海上保安官や刑務官も例外にしないといいます。
先日ブログで「杓子定規」の事を書きましたが、この杓子定規はいただけないなと感じます。やはり削減するにあたっては、各省庁の人員数をまず検討する必要があるのではと思います。見直しをする省庁があるでしょうが、逆に専門性のある省庁まで削っていいのかというのが私には疑問です。
三年前から各警察署の留置場の視察委員を仰せつかっています。犯罪の増加によって留置人の数は増える一方、その中で限られた人数で24時間彼らの監視をする警察官は精神的にかなり大きな負担となっています。
今回刑務官も削減と言っていますが、日本の治安を守っていくためにもこの職務はかなり大切な仕事となります。その部分までも一律削っていくのは私も反対です。
当社ではささやかですが、毎年新入社員を1名採用するように心かげています。新しい人が入社することで新たな風が社内に入る、そして組織そのものの硬直化を防ぐ事ができます。
今回のような削減をした場合、将来彼らが中心となって働く時に、人員が少ないというのは大きなリスクです。やはり素人目に見ても一律という指示は非常識ではないでしょうか。
「身を切る改革」で公務員、いやいやそんなに公務員を悪者にしていいのでしょうか。私の知っている公務員の人たちは夜遅くまで一生懸命に働いている人が大多数、削減して仕事が増えるとなったら彼らのモチベーションは必ず落ちる事になります。
それより「身を切る」をキーワードにしたいなら、国会議員の定数や処遇面をまず改善して国民に発信していく事が先の話だと、すべての国民が思っていることだと思います。仕事をしていくのは人、人の気持ちをないがしろにする指示に明るい未来はありません。
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