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元気の象徴300系

「のぞみに乗ったよ!」東海道新幹線にのぞみが登場した時のCM、リュックサックを背負った男の子がエスカレーターからホームに駆け上がるシーンを覚えています。ちょうど息子と同じ3歳から4歳。当時同じように家族でのぞみの前で写真を撮りました。あれから20年たち、今日初代のぞみの300系が引退です。
1964年東京オリンピック開催と同時に登場した新幹線。当時「夢の超特急」と呼ばれ、登場した0系は未来の乗り物の印象さえありました。長く「ひかり」「こだま」という名称で親しまれましたが、ひかりよりも速い乗り物の名称が「のぞみ」でした。
その前の100系までは初代新幹線のイメージを残していましたが、300系は鉄仮面の様なイメージに様変わりし、少々残念に思った記憶があります。
時はちょうどバブル期、ユーミンの曲にのった「シンデレラエクスプレス」、最終の駅のホームには別れを惜しむカップルの姿が話題になりました。クリスマスといえば山下達郎。個人的には牧瀬理穂のCMが好きでした。バックにはいつも300系、世相を反映した乗り物だったように感じます。
いまとなってはこの300系、結構な横揺れを感じます。当時は気にならなかったこの揺れですが、それだけ今のN700が静かな乗り心地を実現しているのだとあらためて感じます。
「日本の技術力を体感した乗り物」と表現した人がいますが、まさに日本の技術の質の高さを世界に示した乗り物でした。国民が元気でイケイケのイメージがあった当時を象徴する乗り物でした。
時速300㎞(運転速度は270㎞)、飛行機に対抗するために東京新大阪間を2時間30分で結ぶといった「性能」を前面に押し出した当時から時代も変わり、今は「エコだ」「環境だ」と乗り物と違うキーワードに変わりました。これも時代でしょうか。
元気の象徴であった300系、「夢の超特急」という言葉が当てはまった最後の車両だと思います。そういえば「夢の…」という言葉を使う事が少なくなりました。あえていま「夢」という言葉を使うことが新鮮に感じます。YouTubeで「JR東海のクリスマスイブ」のCMを見てみようかな。


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