SNSにアップした通り、昨日は2月御園座大歌舞伎。
市川團十郎の白猿襲名披露と
息子勸玄くんこと新之助くんの初舞台。
昼の部は外郎売。ご存知の方もみえるかもしれませんが、
4分にも及ぶ早口を一人で捲し立てる様子は実見事でした。
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まぁ、この長い間文章をずーっと喋り続ける
日本の伝統芸能に携わる人たちの
伝統を守る様を目にしました。
こんな小さいうちから踊りを習い、
意味もよくわからないうちから口上を覚え
中小企業の後継者とは置かれた立場が全く違う環境
親の仕事なんて継ぎたくない
なんて甘っちょろいことなんて言葉にすることさえ憚れる
そんな印象です。
こうした芸能を守りつつ、時代にあった芸能の形に変えていく
ただ単に守るだけではなく
自分たちで新たなスタイルを生み出す
これをやることで受け継ぐことへの折り合い
をつけていく感じでしょうか。
もう一つ印象的だったのは
鯉つかみ
巨大な鯉と格闘する演目ですが、
鯉が暴れる様や恋敵を登る様子
CGなどでの映像には無いアナログ感がなんとも新鮮。
イヤホンガイドでもその辺りの面白さを体感してくださいと
歌舞伎を見るようになり20年近くなりますが、
その間も言い回しや発する言葉がだんだん平易になっています。
しかし舞台を彩る楽器や唄は昔のまま。
花道から登場する伝わる熱量
伝統を受け継ぐ場を披露する先の新之助くんと言い
舞台上の工夫は時代が変わってもなぜか新鮮な気がします。
みらいをいかに創り出していくか?
業界に関わらず低成長で人口減少の中で悩む日本の経営者
伝統芸能にという特殊な世界ではあるものの
時代に即した変化の有り様にヒントがあるのでは?
そんなことを感じます。
今の事業の本質を変えることなく、
一見変わりはないけど、温かさを感じさせる
そうしたアナログ的なアプローチでは。
持続可能という表現のSDGs
環境や街づくり、そして働き方や作る使う責任
この目標に何かヒントがあるのでは
劇的な変化はないけどなにか少し違う
時間はかかるけどその取り組みがこれからの生き方では?
そんなことを感じての今朝のブログです。
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