「ステマ」という言葉をご存知でしょうか。「ステルスマーケティング」の略語。消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることです。
たとえば自身の飲食店の口コミサイトに否定的な感想を削除して良い意見だけを残す事で、良いイメージを与えるようにしたり、有名人のブログに商品を取り上げて第三者的な立場で高い評価を行うことなどを指します。
食べログやブログマーケティングの業界はこうした形でこの広告収入を得ています。ところが、昨今問題になっている口コミサイトに偽装疑惑が出てくると、高い評価が疑心暗鬼になってしまいます。「いい事書いてあるけど、やらせではないの??」なんて思われてしまう事を心配して、二の足を踏む企業が出てきたそうです。
有名タレントのブログに商品が掲載される事がありますが、中には250万円以上も付いていた広告費も。しかしこうした事に広告を払うのだと知るとブログで取り上げられることに不信が出ます。
気軽な情報発信はこうした危険性の裏返し。そもそもネット上でのマーケティング活動は歴史が浅く、また性善説にのっとっていただけに、個人的なむ感想としては「やっぱりな・・・」と。
情報発信はかつては紙媒体が主役でした。残念なことに今となっては即効性はありませんし、発信するのに手間暇がかかります。しかし原稿作成の段階ではフェーストゥーフェースでの情報のやり取り。「ウソ、やらせ」はなかなかできなかったように感じます。しかしネットは誰でも発信できますし、そもそも「なりすまし」さえ可能です。
こうした業界では業界基準を早急に作り上げるとか。その一環としてサイトによっては「関係性」を明示すると言います。関係性か…その関係性もやらせだとしたら、「○○万円で関係性を作ります」なんて商売出てこないでしょうか。このネットの世界だけは「いたちごっこ」のように思うのですが…。
そういえば「ステルス」ってステルス戦闘機のあの「ステルス」ですよね。「ステルスマーケティング」この言葉を聞くと不思議と黒っぽい色を連想してしまいます。
「ステマ」と省略すると軽い感じが・・・。何でも略せばいいというものじゃありません。という事で、「ステマ」という省略はやめて「ステルスマーケティング」とフルで使いましょう。この方が「伝わります」・・・(苦笑)
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