名古屋市議会の元議長の息子が公的な貸付金制度を悪用した「口利きビジネス」で逮捕されました。実はこの息子昨年麻薬取締役法違反で逮捕されたばかり。
一方元議長は前回の名古屋市議選で落選し再起をかけていましたから、今回の件は復帰の可能性が限りなく無くなったように感じます。
この議長、前回の名古屋市議選では党の代表として河村たかし名古屋市長率いる減税日本と論戦し、全国ニュースにも登場していました。実は当社の区からの選出議員です。支援者との会合を熱心に繰り返し、市政報告を伝え先日もその会合があったばかりです。
いつぞやこのブログで世襲議員の事を書きました。その時は世襲ばかりを問題視するのはいかがなものかと書いた記憶があります。当時政権が代わり、世襲ではない議員が数多く政権党に誕生。ところがいざ政策を始めようとしたところ、政治の実務部分が不慣れで混乱した時に書きました。
長く父親が議員を務める事で家業になっている批判、しかし政治の手続きを体感する経験の多さも大切だろうと・・・。しかし今回のような一件をめにすると、結局は「人の資質」なのかなと感じます。
中小企業の事業継承でも、修行に行かせて社内に戻って英才教育をしても、結局はその人本人の資質が全てだと感じます。特に先の元議員は数年前から息子に議員を渡すという話が流れていただけに、その都度自ら議員を続ける裏にはひょっとしてそういった事情があったのかもしれません。
このところ銀行をはじめ多くのセミナーで事業継承の事が取り上げられるようになってきましたが、先代が築いた会社を如何に継承していくかの難しさを物語っています。
中小企業の7割が後継者問題を抱えていると言います。議員を世襲する事と一緒にしてはいけませんが、過去のビジネスモデルが通用しないこれから、より資質をよく見極める必要があるのだと感じます。
それにしても先の元議長、知らない人ではなかっただけに、複雑な思いです。
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