写真は先週消防関係の集まりでのBCP講義前の様子です。
名古屋市西消防署の関係で
事業継続計画の策定の事例企業
としてお話をさせていただきました。
自身の講義の前にある大企業の方の
被災当時の実体験のお話がありました。
BCPの実体験の話は
時折講義でご一緒する前後の講義で耳にする事があります。
ただそうした話の多くは会社の役席者が多く
被災後の復興が中心。正直ピンとこなかったのですが
今回は実に中身の濃い内容ですた。
その理由は震災当時の現場を預かる担当者だったからです。
部下を持ち現場の責任を預かる方のお話
そこにはいろいろな人間模様があるのです。
度々本社から問い合わせが来るのが被害の確認
再三にわたり死傷者の安否確認が本部から来ます。
ところが一点幸い死者がないと分かると
いつ復興するのか?
企業としては当然かもしれません。
➡ 復興に向かい現場で働くのは現場の社員。
➡ 時間との戦いで休みがなく、
家族の安否もあり、余震の恐怖と闘いながらの奮闘。
そのうちに耐えられずハンストになるそうです。
普段は穏やかな部下は、
😡 この非常事態で何が会社だ!
と上司に詰め寄り、職場から去る
非常時には多くの人間模様があるのだそうです。
案の定、会場からはたくさんの質問が。
その中の質問で
😕 震災を実体験して一番思うことはなんですか
それに対して
家族のことがとにかく心配
この言葉が特に印象的でした。
その後自分の話は計画策定への話。
どんなにその話の中身が濃いとしても
実体験に勝るものはありません。
事業継続計画はあくまで計画。
これを策定したから安心でもなく
結局震災が発生したらただの計画です。
そんなことを言ったら身も蓋もないのですが 🙁
➡ 計画を立てる過程での会社のモノや人的資産の見直し
➡ 復旧までの時間の尺度
やはりこれはあった方が良いのです。
そして何よりも
計画をしていることを、お客様に伝えることで
企業としての信頼が得られる
この部分を最後に伝えました。
形はともかく簡単なことからできることをアクションすること
これは本当に大事です。
講演後控室で先の講師の方にそう言っていただけました。
実体験を聞きながら、経験はしたくない
だからこその準備。
まだまだBCPの講義は続きます。
今回の実体験を自身の講義に活かしていきたい
改めて感じた時間です。
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