伝統的工芸品という言葉をご存知でしょうか。
〇主に日常生活用に供される
〇製造過程の主要部分が手工業
〇伝統的な技術、技法で製造される
〇伝統的に使用されてきた原材料を主な材料として製造される
〇一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い
又はその製造に従事しているもの
こうした項目を全て満たし
経済産業大臣の指定を受けた工芸品を言います。
昨年までに国が240品目制定しています。
実は今から30年ほど前には毎年のように
中部経済産業局管内で伝統的工芸品のイベントがありました。
百貨店の催事場を使って
中部地区管内の工芸品を実際に展示
工芸士の実演や販売
がイベントの内容です。
まだ30代だった自分は
この仕事の印刷物に関わらせていただいていました。
中部地区管内とは愛知、岐阜、三重、石川、富山の5県
ここ名古屋も名古屋仏壇や有松絞りなどの工芸品があります。
時代の変遷につれ展示会も終わり
伝統的工芸品という言葉さえあまり耳にしなくなったのです。
しかしこの間にも富山の鋳物メーカーの美しさと機能性の商品開発
未来につないでいくことを使命に箔の価値を守る製品開発
他にもたくさんの工芸品が新たな形で
発信や商品づくりをしていました。
この度11月30日に下記のイベントが実施されます。
今回のイベントは以前の紹介というよりも
マルシェという形をとっています。
場所はグローバルゲート1階アトリウム
多くの人が行きかう場所での発信。
発信することで未来創りがコンセプトです。
気合が入っています 😉
書道パフォーマンスや
職人や作家さんたちのパネルディスカッション
以前の受け身の展示ではなく、発信への展示に…
ちなみに職手継(してつ)という言葉は造語
職人とそれに関わる様々な担い手が
伝統を未来へ継承していこうという
意志が込められているそうです。
ただ衰退していくのを待つのではなく、
自らが動いて新たな世界観をつくり発信
それを経産省が伝統の炎を絶やさないために後押しのイベントです。
伝統工芸士も後継者難で年々減少の一途と言います。
一方で発信することで自身の存在を知ってもらう…
衰退は我々の印刷業界も他人ごとではありません。
これからの時代はアクションしたもの勝ち
勝ち残りのキーワードがこの空間にあるようです。
平日開催ですがぜひ…。
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我々も負けてられません。
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