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もったいない。

前原政調会長が「言うだけ番長」という新聞の見出しに切れてしまい、新聞記者を会見から排除…なんとも大人げないなぁと思っていましたが、さすがに与党内からも批判の声が上がっています。
確かに公の報道としては失礼な見出しだと思いますし、そうした表現を使うのは報道機関として如何なものかと感じますが、だからと言って「人をおとしめるための悪口を書き続けることはペンの暴力」と言うのも少々被害者意識が大きいのではないでしょうか。
もっと言えばこの「言うだけ番長」という発言、前原氏を指しているよりも党に対する批判の言葉と受け止めた方がいいのではと思うのですが。
こうした事、以前にも似た記憶があります。私が中学生の時の佐藤栄作首相の退陣時の報道陣の締め出し。理由はよく覚えていませんが、退陣の記者会見をテレビカメラだけを相手に行った記憶があります。1人でテレビカメラに向かって話をする当時の首相、空席の椅子が並ぶ様はおかしな様子でした。
今回の騒動ですが、不愉快な表現、批判とコメントして軽く受け流せば、かえって書いた新聞社の分が悪くなったはず。特に前原さんの場合、将来の首相候補の一人といわれていますから、ここはひとつ大人になって党全体への批判と受け止めれば、かえって人望もそして党への信頼も増したと思うのですが、少々買いかぶりすぎでしょうか。
今回の行動、これだけ多くの批判が出る事をおそらく本人は予想していなかったと思います。それだけ冷静に判断できないほど「カチン」ときたのだと思います。それにしても何事も「短気は損気」、今となっては少々やりすぎたときっと後悔している…「ハズ」です。
自身に置き換えた場合はどうだったかと。実は私も大変短気です。こんな私ですから、カチンときたらそのまま言葉に出してしまうと思いますから、政治家はとても務まりません。政治家は公人、こういった職務に就く人はどんな時でも冷静である人としての「度量の大きさ」が要求されるのですから。
今回の経緯に至った理由で決して忘れてはならないのは「政治は結果責任」。そもそも政治が正常に機能していればこんなことはないわけで、この部分を置き去りにして書かれた表現に腹を立てていては、やっぱり分が悪くなると理解したほうがいいと思っています。
「覆水盆に返らず」という諺がありますが、感情的になったとはいえ、取り返しがつかないほど大きくなっちゃいました。ここ一番にいかに自制できるかが人の度量だと思います。それにしても、将来の首相候補、もうすこし大人だったと思うのですが…もったいない。


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