本をつくる 一冊に思いを込めて
毎週日曜日に日経新聞の特集にある
The NIKKEI STYLE
今週の特集は本
装丁が語り、活字がつなぐ
といタイトルでの紹介は活字
60年前の印刷機を使い
活字を使って本を作るお客様と印刷所のお話
そしてもう一面は
あえて紙で、思いを形にする
という手に馴染んだ本の修復をする
製本工房のお話です。
実は僕の子供の頃、自宅の隣に工場がありました。
そこにはたくさんの活字が入った木枠に
文選と呼ばれる
活字を拾い上げていく職人さんがいたのです。
いまでいう入力の仕事。
それをあらかじめレイアウトされた紙面の木枠に
その活字を流し込み、いや入れなおす
そして一枚試し刷りをして校正
先の60年前の印刷機で
新聞が刷り上がっていく様子を
いつも見ていました。
事務所に入るとあの鉛の溶ける匂いが
工場内に広がっていた記憶があります。
デジタル化となり、紙にすることに対して
負のイメージがあります。
➡ でもネットの発信は大量の情報に埋もれてしまう
➡ 紙媒体は部数も販売所もかぎられてしまうが
作り手の思いを求めている人に確実に届けられる
と販売サイトを運営する方の言葉です。
自費出版ネットワークという団体があります。
そこでは自費出版アドバイザーの認定を行っています。
本の装丁から校正や校閲のルールに至るまで
ハードルの高い認定試験です。
弊社も数名認定者がおり
この私もアドバイザーです。
先日旭川で全国大会がありました。
出版不況という言葉がありますが
実はこの自費出版は堅実に売り上げを伸ばしています。
商業出版と違い
➡ 自分の発信したいもの
➡ 描きたい世界観
を出せるのです。
➡ 親子で描き続けた作品を絵本に
➡ 看護師さんだった奥さんが癌になり
書き続けていた原稿をご主人から引き継ぐ
➡ 障がい者の方が綴った詩集
また弊社の作品ではないですが
➡ シベリアからの引き上げの様子を
当時の歴史と照らしながら作り上げたレポート
売ることが目的ではなく
➡ 形にして残したい
➡ 自身の思いを一冊の本にしておきたい
そうした要望がとても多いのです。
タイトルにある思いを形にする
先日の全社会議で討議されたのは
マルワのサービスで認知が薄い自費出版を
如何に伸ばしていくか…。
弊社の店頭に並ぶ自費出版の一部
自費出版は
自身のアイディアや創造を
作品として発表し文化の多様性を促進
SDGsにも親和性が高いのです。
SDGsに長く関わるマルワならではサービスを
これから展開です。
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