サイバーエージェント子会社に内定者四人が役員として就任という記事を目にしました。それもただ役員というだけでなく社長も含まれているというからニュースになります。
きっかけは「My365」なるアプリを彼らが開発した事から始まります。このアプリ、一日一枚を思い出に残る写真としてアップロードしていくもの。「一日一枚」というのが味噌で二枚目をアップすると一枚目が上書きされて消えてしまうそうです。
ようは必ず一日一枚、その日の心に残った写真がアップしていくというものですから、後で振り返る楽しみが映像として蘇っていくのがみそです。言われてみれば、なんてことないですが、誰も考え付かない視点がやはり時代に即していると思います。
この四人、サイバーのインターンシップで知り合いサイバーの内定を得たのち、学生最後の思い出としてこのソフトを開発したそうです。「やるからには徹底的にやる」というのが彼らのコンセプトであり、似たアプリがあるのを見て「燃えてきた」と開発に乗り出したそうです。
偶然にも藤田社長から収益化を打診され、開発ばかりの思考から収益に切り替わったと言います。単なるひらめきだけではない前向きな姿勢が伝わりますし、加えて「後に続く学生の為にも、単なる話題性ではなく収益を出せる会社づくりに努めたい」というコメントは、単なる時代に乗っただけではない証だと感じます。
「内定者が学生」という見出しを目にすると、「なんともなぁ・・・」と思いますが、その内容を読むと今時のビジネスモデルらしいとはいえ、たくましさも感じます。
これがこれからの新しい社長像なのでしょうか。私の様な後継社長ですと、先代から引き継ぐ中での多くの苦労を長く経験しますが、彼らはそんなことは無縁。いつの世も創業社長は経営をしながら社長業を身に着けますが、大学卒業後すぐに社長とは本当に早い時代になりました。
「先輩社長に学ぶ」が今までの姿、これからは「後輩社長に学ぶ」時代でしょうか。「騙されているんじゃないか…」ご両親の第一声、その気持ちわかるなぁ。
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