日本人にとって銭湯というのは憩いの場
大きな湯船に浸かってリラックスし
脱衣場ではちょっとしたコミュニティとなり
こんなビジネスモデルは決してなくならない
そう思っていた。
未来永劫続く商いはない
先日話をお聞きした曙螺子工業の
笠原照基社長のお父様の言葉です。
先代の頃は二つの銭湯を経営していたそうです。
先代のお母さん
つまり社長のお婆さんが切り盛りしているのを見て
銭湯は女性の仕事
そこで当時銭湯のお湯を沸かす
おがくず倉庫の一角で
お父様である先代が始めたのが螺子の製造
リーマンショックの時にはピンチはチャンスと
社員とネジについての研究を重ね
他社の追随を許さない精度の高い螺子の製造を実現
広大な敷地に工場を移され
厳しい時代でもスキマとも言われる螺子の製造に特化
不況は関係ないそうです 😉
そんな事業継承の話をされた際の
最後の締めくくりが冒頭の
ビジネスモデルは無くならないと思っていた
当時の銭湯を見かけることはなくなりました。
先代が当時なくならないと思っていた銭湯の
ビジネスモデルを続けていたら
今の彼の成功はありません。
SDGsは未来に必要とされる会社を目指す為のゴール
今の仕事の延長上に成功のキーワードは存在しません。
未来永劫続く商いはないのです。
それでも多くの会社は今のビジネスモデルに
該当するアイコンのラベリングで終わっています。
➡ 今はないけどこんな会社にしたい
➡ こんな会社で働きたい
理想を描いてバックキャスティングして
目標設定をするのがSDGsの17の目標。
言ってしまえばこれだけのことです。
しかしこのハードルが半端なく高いのです。
理想は表現できても具現化するための
具体的な言葉に表現できないのです。
この言葉にする作業を積み重ねていくうちに
会社の目指す方向が絞られ、一体感が出ます。
この生みの苦しみの作業が
本来の目指すSDGsがつくるゴールです。
従って笠原社長の先代のような考えはかなり稀なのです。
そのことを笠原社長は感謝されていました。
曙螺子工業は今後も伸びます。
既に30年以上前に持続可能な会社の目指し具現化。
それを謙虚に感謝の気持ちをもって継承されていますから。
そうです。SDGsに不可欠なのは感謝です。
だから最後のパートナーシップがあるのです。
コメント