一度は自分で出版をしてみたい
多くの人がそう思うそうです。
出版には商業出版と自費出版があります。
商業出版は大手出版会社が出すモノ。
出版社が利益を出す目的で本を出すことです。
つまり売れる本を出すことがゴールです。
売れるのが目的ですので、
作者の思いだけではなく
出版社の考えも色濃く反映します。
対して自費出版とは
著者が自分で費用を出して出版すること
書店に並べられて売れる…
そんな勘違いをされる方もいますし、
そうしたうたい文句で以前社会問題にもなりました。
しかし自費出版は自身の思いを
自分の費用で形にしますから、
細部にわたってこだわりが強いものです。
➡ 自身の長年の研究成果
例えばアイヌの歴史を自分なりの視点で調べ上げたり
➡ 写真集、詩歌、小説、など
自分の思いを形にするのが自費出版
➡ 文中の言い回しや時代背景や元号が間違いないか
➡ 内容に引き立つ装丁やカバーの提案
をするのが自費出版アドバイザーです。
弊社では私を含めて6名のアドバイザーがいます。
今日は第25回日本自費出版文化賞の表彰式です。
久しぶりに家人が司会をすることもあり
わたしも出席させていただきます。
受賞後に語る受賞者の
➡ 作品にかける思いや自費出版にかける思い
は商業出版に決して負けません。
先に述べた自費出版アドバイザーとの二人三脚で
作り上げて受賞するお話はジンと心に響きます。
昨今紙媒体に対する風当たりが強くなっています。
先日出席した業界の委員会では
将来は印刷の出荷高はピーク時の二割になるだろう 🙁
なんて議論もありました。
と同時に紙媒体は高級品になるのでは…。
紙の持つ質感や装丁で手にすることが楽しい
そんな時代が当たり前になるのでは…。
実は弊社の環境の責任者が発信する環境目標は
ペーパーロスレス
やはり紙は高級品になると。
弊社が素材としてこだわる
バナナペーパーやサーキュラーコットンペーパー
そしてFSC認証紙の使用
にはこうした背景もあります。
今回の授賞式の出席理由には
入賞や入選作品を目にして
作者、関係者の思いを聞く時間
と共に
印刷の役割を実感する時間
です。
SDGs12 つくる責任 つかう責任
我々印刷に関わる大切な使命とは
素材も併せて伝えること…。
印刷の役割はまだまだ奥深いようです。
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