昨日「愛知デジタルコンテンツコンテスト」公開審査会に出席しました。デジタルを使ってアニメーションの静止画や動画のコンテンツ制作を競うものです。映像関係の専門学校生や大学生が作品を発表。公開審査ですので一般(・・・といってもその道では関係者でしょうが)の人も入場でき採点に加わることができます。
驚いたのは今の動画の技術。ソフトがそれだけ高性能になったという事もあり、細かい表情や動きまでよく再現されています。映像と音の掛け合いで見ていてもなかなか楽しく仕上がっています。
これだけ映像が拮抗してくると、ポイントとなるのはストーリー。「コンテンツ」という名前がついているだけに、ストーリー性がないと差がつきません。やはり一寸した笑いや「オチ」がないとみていてもつまらないなと感じます。
この発表後「業界で働く大切な要素」というお題で講演がありました。こうしたCGの業界ですので、やはり今や人気業種。さぞかし景気のいい話かと思いましたが、厳しい現実と社会人としての心構えの話でした。
以前とは違い1本ヒットしたらすごい利益が出る時代ではなく、内容や機種の多角化で開発コストもかかるといいます。そして娯楽が多様化した事でヒットさせることそのものが難しいといいます。
一方で人気業界ですので「業界に入ることを目標」にしてしまう人も多いとか。当たり前ですが、入るのが重要でなく「入って何を実現するか」明確な目標がないと続かないそうです。
締めくくりは「人間性」。会社である以上チームワークや協調性は必須であり、あいさつや礼儀は当然のコミュニケーションと話をしていました。
デジタル関係の仕事はてっきり技術優先と思っていましたが、結局我々企業という事は全く同じであり、「社会人としての正しさ」が一番のポイントだといいます。
クリエイティブは特別な世界であり、採用も技能優先と思っていましたが、一般常識にある社会人としての資質が大切なようです。
そういえば先の発表した学生の皆さんの場合、礼儀正しく伝わるようにきちっと話をしていました。何よりも自ら進んで発表に出るという気持ちがあるだけにそのあたりの姿勢は抜け目ないことを感じます。
それにしてもクリエイティブな世界だから多少の社会性の欠落はOK…は許されないようですね。
コメント