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「引力」と「察する」

「出世する人の特徴は、まず”仕事ができない”ということだ」こんな言葉をたまたま先日目にしました。これエッセイを書いている高橋秀実さん、彼の書籍『結論はまた来週』の紹介で出てくる”出世する人、しない人”の持論で展開されています。
フリーランスとして活躍している高橋さんのまわりには、意外に「大丈夫かな」と心配する人の方が、要職に就いている場合が多いそうです。その理由として共通するのは「仕事ができない」というより、「できない」ことをさらけ出しているのが共通だとか。
ようは「自分ができない事を自覚しているため、人にやってもらうしかなく、気遣いを怠らないため、また愛想がよく、まわりも思わず手を貸したくなる」とか。実際にこういう人の方がリーダーになると組織は活性化するといいます。
よくリーダーには統率力や決断力が必要といいますが、本当に大切なのは本人の能力ではなく、人の能力を引き出す「引力」だそうです。とはいえ「できない」を正当化したり、口だけで人を動かそうというのは危険であり、当然人も動かせないといいます。
私も過去に出会った人や優秀な人にこうした事が共通しているなと実感します。そして失敗を恐れず、行動する人、こういう人はたとえ失敗してもポジティブな行動という事で非難されません。
ただ出来るという事だけでなく、自らの背中を見せる行動、態度が必要であり、何よりも人の心を「察する」ことがより求められるのだと感じます。
一方リーダーが「できる人」だと自分で思い込んでいると、口だけの指示となり部下は従うしかありません。ミスを犯さぬよう委縮するため、常に新しいアイデアが求められる組織においては、何のプラスにもならないそうです。
振り返って 我々経営者もついつい一方的に指示、命令をしがちです。部下が育たないと嘆くのでなく、一歩踏み出し、 先の「引力」と「察する」事に気をつけなくてはと感じた次第です。


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