3.11の津波では多くの方が今までの常識にとらわれて
亡くなったり行方不明になったそうです。
昭和35年のチリ地震の常識がありそれ以上は襲ってこないという思い込み。
地震発生時の2時46分は
ちょうどおやつを食べるのんびりとした時間
避難する際に呼びかけても
ここまではこないと腰を上げないお年寄りも多く
多数の方が亡くなったそうです。
津波でんでんこという言葉をご存知でしょうか。
津波からの避難についての標語ないしは合言葉です。
津波が起きたら
他人のことは気にせず
とにかく人のことは気にせず高いところに逃げろ
というものです。
釜石の奇跡という言葉があります。
岩手県釜石市の3,000人近い小中学生のほぼ全員が避難し
奇跡的に無事だったこと
➡ マグニチュード9.0の地震発生直後
釜石東中学校の生徒達は直ちに学校を飛び出し
高台をめがけて走りました。
➡ 彼らを見て小学校の児童や先生達もあとに続き
➡ さらには多くの住民もそれに倣った。
実は地震が発生した際には
その様子を撮影しようと逃げ遅れ
多くの方が亡くなったそうです。
下の写真にある島が陸続きとなるまで海が引いたそうです。
今回ご案内いただいたのか高野会館という結婚式場
民間震災遺構という形で残されています。
当日は老人会のイベント後の閉会式の真っ最中
大きな揺れと共に大混乱。
その後帰りたいという人を静止して
係の方がここは岩盤が高いからと引き留めたそうです。
屋上近くまで津波が押し寄せたものの
一人の死者も出さなかったとか。
近くの南三陸防災庁舎では
被災した若い女性職員の避難を呼びかける声を
ご存知の方も多いかと思います。
最後にこんな一言を言われました。
➡ 沢山の会社が倒産したそうです。
➡ 泣く泣く社員を解雇した事業所も多くあると言います。
しかし社員は失業保険があります。
でも経営者を守るものは何もありません。
それほど中小企業の経営者というのは弱い存在です。
この言葉非常に深く響きました。
BCPというのは社員、そしてお客様の信頼を守ることですが、
実は経営者自身を守ることにもなるのだと。
誰一人取り残さない
実は一番取り残されてしまう可能性があるのは
経営者自身かもしれません。
弊社のBCPを女将から高く評価をいただきが
実体験した人の言葉には大きな重みがあります。
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