昨日11月1日何の日だったかご存知でしょうか。関係者以外はほとんど???ですが、気にする人はわかっています。実は年賀はがきの発売日でした。ちなみに今年は前年並みの38億枚だそうです。
私がこの業界に入って長い間、この日は特別な日でした。年賀状の見本を選定し見本帳を作って、社内業務の流れまで全社会議で打ち合わせをしたほどです。それぐらい印刷会社にとってこの年賀状は風物詩であり、売り上げも見込めた商品でした。
時代が変わりカラープリンターの普及によってこの年賀状もパーソナル、つまり個人で作成する人が増えてきました。カラー印刷ができる事、そして宛名印字ができる事が個人普及の大きな一因だと思っています。
それに加えて、今年ひとつ驚いたことがあります。インターネットの交流サイト(SNS)、フェースブックで特設ページを作成し販売を呼びかけるとのこと。年賀状というアナログ発信の普及を、SNSというデジタルサイトで発信していくという何とも不思議な状況になりました。
メールが普及した時には、年賀状が減るという話が出ましたが、実際はそんなに減らすことはありませんでした。そして今流行のSNSでの年賀状販売の発信、年賀状はいつの時代になっても正月の風物詩として残るという裏返しですね。
正月元旦に届く年賀状を一枚一枚見て懐かしむこと、久しぶりにの名前などを見て懐かしく感じること、これは日本人らしい風物詩なのだと思います。そしていつの時代になってもこの光景、体験だけは大切にしたいという思いがどこかにあるのだと思います。
特に年を重ねるとともに一段と懐かしさを感じるこの年代、年賀状がまだまだ必要とされるのは「日本人に生まれてよかった」という事ですね。
ところで我が家は毎年家族写真を掲載してきました。今年から息子も社会人という事で家族そろってというお題は変更の予定です。この企画はいつも妻の仕事。「今年は何にしよう…」この会話も毎年の風物詩です。
それにしてもこれだけ愛されている年賀状が我々印刷会社から離れてしまったことがちょっと寂しいなと感じています。と…言いながら我が家の年賀状もこのところ家庭用プリンターでした。懐かしむと言いながら自らプリンター…印刷会社から離れたと言う資格はないようです(苦笑)
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