桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
これはドラマで俳優の菅田将暉さんが口にしていたセリフです。
桜の木は枝の切り口から細菌が入りやすく弱い為
むやみに剪定はしてはいけない
一方で梅の木は無駄な枝を切ってやらないと
樹形が崩れて実が付かない
このことを先の言葉で喩えています。
この諺は個性にあった手の掛け方をすることが大切
という意味です。
さて今月から就職活動が解禁となり
企業展に足を運ぶ学生の様子が報道されています。
ところで新卒一年未満で退社する割合は10%
3年以内では30%と言います。
これは大企業も含んでの数字ですから
中小零細企業を含めると
この割合はより大きくなることは想像がつきます。
昨年入社して弊社の新卒くん。
昨年の春に業界主催の新入社員研修で一緒になった仲間が
この3月に相次いで退社すると聞きました。
業界人としてはなんとも悲しい実態です。
新卒者の気質が毎年取り沙汰されていますが
今の若い人たちは伴走型だと僕は感じています。
年を重ねていくと自身の若い頃の苦労は
いつのまにか忘れてしまうものです。
😕 何も教わらず自分で作り上げてきた
→いやいやそんなことはありません。
先輩上司は間違いなく関わっています。
それが記憶にないのは先輩上司の問題です。
😡 こんなこともわからないのか
→そうなんです。わからないから聞いているのです。
😉 なんでも聞いていいから
→そもそも何を聞いていいか分からないし
🙁 受身だよなぁ
→忙しいオーラをされたら聞けないですよねぇ。
こうした声なき声を聞いて指導し導くことが今の先輩社員の務め。
一方で今の若い人たちは
社会貢献や、環境配慮には大きな関心を持っています。
当然SDGsは彼らの中では聞き慣れた言葉。
しかしこれを理想として捉えている新卒者が多いので
現実とのギャップにも敏感です。
でも真摯に笑顔で向き合えば今の若い人は真面目。
部下とのコミュニケーションや育成は実にスムーズにいくはずです。
なんでも聞けばいいのにと言いながら
何も聞きに来ないのは先輩上司の責任。
これでは部下の声は聞こえてきません。
弊社もこの春2名の新卒者が仲間に。
彼らと持続可能な会社とみらいを創り上げるには
見えない壁を作らないこと。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
とならないように、努めて寄り添うコミュニケーションを。
もちろん私もです。
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