日本で一番幸せな都道府県は福井県・・・そんな調査結果が発表されました。法政大学の坂本光司教授らの研究発表です。この坂本教授、あのベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者でもあります。
ちなみに上位ベスト3は福井、富山、石川の北陸三県、共通するのは日本海側に位置し、東京から離れた人口100万人前後、加えてものづくりである第二次産業が集積しているため失業率が低く、保育所定員が高いため就業環境や子育て環境も整っているのが理由だとか。福井県の学力の高さは有名。要は子ども、女性、労働者、障害者、老人に優しいというのがキーワードとか。
便利さを考えると大都市圏が上位に来ると思いがちですが、ロケーションや規模には関係なく、行政側では政策努力、そして住民としては個人努力で幸福度は高めることができると締めくくっています。
経営をしていると大都市圏の方がビジネスチャンスが多くのインフラも整い便利だと思いますが、一方で物価も高くなってしまいます。確かにたまに東京に行きますが、住みたいかと言われると正直なところ躊躇してしまいます。
あるコメンテーターが話をしていましたが、福井県などの地方は親子三代で生活をしているところがまだまだ多いといいます。おじいちゃん、おばあちゃんがいて孫の面倒を見て、両親が安心して働きに出かける…そうした絵が出来ているといいます。
そういえば田舎で老人の孤独死というニュースを聞いた事がありません。という事は、我々が普段考えている「便利さ」は実は本当の幸福にはつながっていないのかもしれません。確かに日用品もネットで簡単に購入できる時代ですから、大都市圏に住むメリットはそれほど以前ほどないかもしれません。
ちなみに東海三県では三重県が9位、岐阜県は13位、愛知県は21位でした。大都市圏の大半が30位以下、大阪に至っては最下位と聞くと、この名古屋はまだまだ偉大なる田舎のようです。
ところでこの結果を聞いて大阪府民はカンカンだといいます。確かにわが故郷が幸福度からかけ離れていると言われたら・・・ちょっとねぇ。ちなみにこの坂本さんの講演を聞いた事があります。あくまで個人的ですが、切り口は鋭いものの上から目線の論調という印象を受けた覚えがあります。
この幸福度の数値化も確たる根拠があるわけではないと私は思っています。確かに幸福は人それぞれ感じ方が違うもの。大きなお世話だ!!!と言われればそれまで。やはり幸福は第三者認証でなく自分で感じるものだと思いますが…。
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