おはようございます。本日は「3.11」。東日本大震災から5年が経過しました。一昨年実際に復興地を訪れましたが、それだけ時間が経過していても「異次元」の空間にいることを実感しました。そしていまだに復興は進んでいないといいます。
日経新聞の「私の履歴書」はいまアイリスオーヤマの大山健太郎会長の投稿。通常は幼少期から人生を振り返り綴られていくのですが、今回は東日本大震災の振り返りから始まりました。復興に向かって地元を代表する企業が如何に地域に関わってきたかが綴られています。
□大小に関係ない企業として備え
BCPという言葉があります。「事業継続計画」といい「大災害や大事故、疫病の流行、犯罪被害、社会的混乱など、通常業務の遂行が困難になる事態が発生した時に、事業の継続や復旧を速やかに遂行するための計画です。
こう書くと難しく感じますが、要するに何か起こった時に、社員の安全を守るのはもちろんのこと、お客様の資産を守って速やかに業務を復旧していく為の計画立案を指しています。東日本大震災をきっかけに策定する企業が増えたそうです。
□大企業は当たり前にやっていますが・・・
先のアイリスオーヤマさんをはじめ社会的責務が大きい企業は事前に計画を立案して「まさか」に備えています。先の震災の「想定以上」でも計画という「指針」があることで初動が違うといいます。
当社でも大きな印刷機が地震によって動かないように「アンカー」で機械を固定したり、水や乾パンの備蓄、簡易トイレも用意しています。そして緊急連絡網もLINEを使って整備をしています。やっぱり時
代はここでもSNSです。
□中小企業だから・・・は許されない
震災の特番をみて感じるのは、発生した時の対応もさる事ながら、復興に向かうための大変な体力。自身が遭遇したら経営者として耐えられるだろうかって今更ながら思ってしまいます。
当社のささやかな活動ですが、事例発表として講師によばれます。些細な活動ですが、それでもスピーカー役を頼まれるのはそれだけ中小企業がそこまでの整備まで至っていないということ。
「BCPの策定をしています」と発信するだけで企業への評価がこれだけ変わるんだとあらためて思います。でもね、これを商売の道具として捉えることじゃないと思うんです。大切な社員や協力会社、そしてご贔屓いただくお客様のためにも絶対に必要だと。
まだの会社さん、ぜひ計画してください。わからなかったら来社ください。企業を守っていくために一緒に考えていきませんか。
発生してからでは遅い、五年経過して風化しそうだからこそあらためて強く感じています。
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