今日は月一回の全社員総出での公園掃除でした。もう10年以上続けています。もともとこの場所は先代が会社を移転した際、周りには何もありませんでした。今となっては信じられませんが、準工業地域だったのです。
来社された方はご存じたと思いますが、今では前に大きな公園があり、マンションが立ち並ぶ住宅地、そして商業地として様変わりしてしまいました。
移転当初は気を使わなかった焼却炉を使ってごみを燃やしたり(環境に厳しい今では考えられませんが…)、大型トラックの出入りも、今では近隣住民の方の理解がないと商売ができない時代になりました。
20年近く前から私を含めた入社間もない新卒社員が中心となって就業前の公園清掃を始めたのがきっかけとなり、今に至っています。
葉が色づき落ち葉が増えるこの時期。今朝のように大勢で清掃するとあっという間に公園がきれいになります。毎朝交代で清掃をしていますが、月一は始業前、いやな顔もせずに参加をしてくれる社員にただただ感謝しています。
そういえば最近会社やお店の周りを朝社員が掃除をしている姿をよく見かけるようになりました。話題の企業がこうした地域活動を積極的にやっている事もあり、浸透しているように感じます。
CSR(企業の社会的責任)という言葉が浸透し、如何に社会に支持されていくかが重要なポイントになっています。以前は珍しかったこうした地域への活動。今では当たり前になりつつあります。
近隣の方に認めていただくまでに継続していく事は、かなりの時間がかかります。そして認知いただければ本物だと感じています。これを実現していくのが社員、「当たり前」として行動することで伝わっていくのだと感じています。
企業はいま大変に厳しい状況に置かれています。コストやリストラといったとかく削ることが先行してしまいがち。少なくとも心が通った活動を継続して、企業として支持をいただきファンを増やす活動を社員と共に継続したいと感じています。
「きれい事や理想で飯は食えない」と言われたことがあります。しかし、戦術やノウハウで簡単に売り上げが上がるものではありません。ついつい目先を追いかけてしまう経営者としてジレンマはありますが、あえて「こだわりたい、大切にしたい」と強く思うこのごろです。
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