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就活事情

私の住んでいるところは名古屋大学や南山大学、中京大学、名城大学といった文教地区。この時期になると推薦入試と思われる高校生を数多く見かけます。そしてもう一つ、リクルートスーツに身を包んだ学生の姿も。
来春の大学の新卒者の内定率が3年ぶりに上がったといいます。と言っても59.9%だそうですから、まだまだ氷河期が続いている事には変わりありません。10月1日の時点と言いますが、そんなに少ないのかというのが正直な感想です。
将来何になりたい??という回答に「正社員」という笑えないジョークがあるそうです。職業ではなく雇用条件とは何ともなぁ・・・と思いませんか。次世代を担う若手が社会参加ができない現状は我々大人に大きな責任があります。
ただ大卒者そのものの人数も我々の若いころと比較して比べ物にならないほど増えています。そしてその大多数が大手志向だとすると、先の数字もわからないではありません。
大企業志向はいつの世も同じでしょうが、以前は大企業イコール製造業でした。しかし産業構造が変化し、サービス業が増えていくと、以前と同じ括りで就職することは会社規模からみてもわかるとおり難しくなります。
事情あって先日も求人募集をしました。パート、アルバイトの募集にもかかわらず、30代から40代前半の男性の希望者が多いことに驚きました。履歴書を見ると社会に出てずっとアルバイトという方も数多くいることに驚きます。
一方で失業保険でやりくりをしている若者が多いと聞きます。確かに社会福祉の手厚さは必要ですが、こうした政策がかえって勤労意欲をなくしているとしたらまさに本末転倒です。
会社説明会で学生に会社選びは少し妥協しなさい・・・と私は言います。妥協というと誤解を受けそうですが、会社に入社することがゴールではないからです。
大切なのは就職後の活躍です。憧れの会社に入社しても、会社の現実が見えて来ます。「こんなはずじゃなかった」という事も数多くあります。場合によっては当然モチベーションは下がっていきます。希望が強かった会社ほどこの落差が大きいのではないでしょうか。
であれば多少不満があっても、入社後に良いことに出会ってモチベーションが上がった方がいいのではないでしょうか。要は自分が最大限に力を発揮できるか否かがポイントだと思います。この意見賛否両論あると思いますが、実際に新卒希望者から就活を聞くとそんな感じがしてなりません。
一方では求人難の職場もあります。原因は仕事の過酷さの割に賃金が低いというアンバランスだとか。一線で働いてほしい世代が満足な条件で職にありつけない社会構造は我々世代にも責任があるのだと感じています。
この異常事態は我々世代の責任。人は頼りにされることで生きがいをつかみます。「働く」事の意義を伝えていく事、そして活躍の場を提供していくのが我々のやることだと思っています。
学生の皆さん、中小企業も頑張っています。いま募集をしている会社は間違いなく大切に人材育成をしてくれるはず。日本の90%以上が中小企業ですから、ぜひ目を向けてください。


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