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橋下劇場

昨日の報道は橋下徹一色。大阪市長選、府知事選は大阪維新の会が圧勝でしたが、新府知事の声はほとんど聞くことはなく、なぜ圧勝したかをずっと分析をしていた一日でした。なにせ投票終了直後の「当選確実」は誰も予想していなかったはずですから。

「とおるちゃん」と大阪のおばちゃんがインタビューでこう呼んでいました。彼はメディアでおなじみ、そしてタレントとしての知名度が抜群。しかしそれだけではない勝因がありました。それは「メッセージ」です。

橋下氏の場合、演説の場所によって内容を変えていました。ビジネス街では「10年後はここでの経済は無くなる」といい、住宅街では「教育、福祉を厚くしなければならない」、若者の集まる街では「白紙でも投票して」と呼びかける。

特に最後の白紙でも…というくだりは、「大阪を変えたいなら白紙でもいいから投票してください」はうまいなぁと感心します。選挙に参加することをメッセージしつつ、白紙でもいいと訴えることで自分本位でない呼びかけになっています。白紙でもと言われれば、その姿勢に意気投合して投票する人が多いもの。

「目線」とよく言いますが、聞く人の目線にたったメッセージは人々の心に響くもの。タレント活動で得た感覚もうまく利用しているなと思うのは私だけではないと思います。

「大阪都構想」言葉だけはよく耳にしますが、これを説明できる人はあまりいないと思います。しかし「市役所をぶっ壊す」という表現にしてしまうと、何となく「変えてくれそう」という単語にすげ変わってしまうと思いませんか。

このやり方、小泉元首相に似ているなと感じます。「小泉劇場」と言われましたが、橋下氏も「橋下劇場」の主役であり監督だったように思います。

大阪府民、そして大阪市民が期待するこの維新の会、果たして現実に行政運営になった時にいかに舵取りをしていくかが興味があります。

「平松市長を応援した職員は、戦に敗れたのだから退職して当たり前…」こんなことをぱっと言ってしまう橋下氏。確かに庶民受けしますが、独裁にならなければいいのですが…。何せ得票数では平松氏も40%を取っていますから。

「伝える」という観点で見た場合、今回の橋下氏のやり方は大変に参考になります。伝えるという事はわかりやすい、そして聞く人の感情に訴える…そういった部分が重要ポイントだという事をあらためて感じました。

「変えてほしい」そんな願いで政権が変わり、結果はご存知の通り。今度の大阪府民、市民の選択は如何に…。それにしても新府知事の名前ってどなたでしたっけ…??? 「松井一郎さん」でしたね、いや県外ですからとやかく言っては失礼ですが、あまりに知名度がないなぁ。


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