おはようございます。明日から東京で印刷技術協会主催の「Page2016」が開催されます。以前と違って規模が縮小し寂しい気がします。デジタル印刷機ばかりが目立ち印刷の価値がなんだか軽くなってしまった寂しさを覚えるからです。
当社はデジタル印刷機もありますが、元々オフセット印刷機が主流の会社。印刷ってスイッチを入れれば機械が刷ってくれる、多くの人は思っているかもしれません。ところがこのオフセット印刷機はかなり高度な技術を要求されます。
印刷にも国家資格があることをご存じでしょうか。労働省が認定し筆記試験を受け、審査の人が立ち会って技能試験もあります。ドイツには「マイスター」という制度がありますが、日本でもそれぐらい、いやそれ以上の価値があると思います。
なぜ印刷がスイッチひとつでできないか。「紙の大きさが違う」「紙の厚さが違う」「紙の表面の光沢があるものとないものがある」ほかにも山ほどありますがそれほど使用する仕事によって条件がちがうのです。
□印刷は科学の世界です
水と油の反発でインクを載せるオフセット印刷機。湿度や温度管理を要求されます。実は「科学的な世界」なのです。優れたオペレーターは理屈を知ってそうした違いに起こる印刷の差異を克服しますが、それを過去の職人と言われる人たちは体で覚えていました。だから伝承ができないのです。
当社は資格取得の奨励をしています。第三者が認めたものが尺度となりますし、資格を取得することで知識が身に付くからです。
□理屈が分かるから人に説明ができる
知識を習得したからこそ、第三者にもきちんと説明ができるのです。おかげさまで多くの方に来社いただいていますが、その誰もが当社の現場社員、特に印刷関係者の説明には驚きます。自身で勉強した成果ですから当然ですね。
資格取得の奨励はそれなりの手当ても厚くしています。手当ての金額を聞くと皆さん間違いなく驚かれる額。当社は企画中心の会社と思っている方もいますが、実はどこにも負けない品質重視の技術者、マイスターに支えられています。
印刷のデザインから仕組みまで知りたい方、是非遠慮なく来社ください。ビックリするほど、印刷について熱く語る社員が待っています。
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