先日息子から会社の歴史を聞かせてほしいとインタビューを受けました。
自身が今から14年前に受講した国際後継者フォーラムの二条ゼミ。
二条彪先生を中心に8人の仲間で自分たちの会社の棚卸しをし
新たな経営理念を作ったこのゼミに
息子が受講しています。
当時僕も同じように他界した先代に会社の歴史をヒアリング。
ただ、残念なことに当時の父親は認知症があり
あまり鮮明に話を聞くことができませんでした。
■聞く立場から聞かれる立場に
息子のインタビューを受けながら
実は僕が歩んできたマルワの歴史を自身も振り返っていました。
気づいたことがあります。
既にバックキャスティングをしていたということ。
2030年をゴールとするSDGsは。
まだ見ない世界を描いてバックキャスティングして
新たな軸を作っていくこと。
実は既に当時それをやっていたことに気づいたのです。
それは弊社の事業の幹である環境です。
印刷とは別の軸を作る目的でスタートしたこの環境活動
きっかけは愛知万博。
環境博に決まり、これから環境がキーワードだ…。
と、早速環境ISOの取得に動き、独自の形でスタートした環境活動は
いま思えばみらいへの創造そのものです。
今のSDGsレポートの前身となる環境報告書も作成
バックキャスティングをその時実践していたことに気がつきました。
今では弊社独自のCSR活動であり、外部評価をSDGsとの関わりです。
■なぜ違う軸に当時トライできたのか?
ズバリ、当時収益の柱がしっかりあったからです。
本業で儲けを生み出せていたので
違う軸の活動を地道にやれたのだと思います。
マルワの独自化である品質、環境、情報のISO。
トライができたのは事業に余裕があったからだと…。
➡ 未来を創り出すためには気持ちの余裕がないといけません。
➡ 切羽詰まっていては余裕のある知恵は浮かばないと。
そんな事を改めて気付かされたインタビューです。
あれから14年が経過。
父親は他界し、創立当時の写真も何一つ残っていません。
家族写真はあっても会社の写真はあまり残していなかった父親。
仕事一筋ではあったものの
やはり家族を大切にしていたんだと気付かされました。
いい機会をもらいました。
多くの経営者がいる中で、幸せ者ですね。
父親から孫へ。
間違いなくマインドは受け継がれ、マルワは100年企業に邁進です。
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