流れ星新幹線が教えてくれた顧客視点の原点

流れ星新幹線を知っていますか。

今月の14日、一日限りで運行された九州新幹線です。

実は10年前の3月12日に九州新幹線は全線開通の日でした。

大きなイベントも用意されCMも流れる予定でした。

 

しかしイベントは中止となり幻のCMに。

ご存知にとおり3.11の翌日だったからです。

 

後に全線開通CMは世界中でも話題となり数々の賞を受賞。

CMソングとなったマイアヒラサワさんのBoom！大ヒットとなりました。

 

あれから10年、九州は二度にわたる熊本地震

二回にわたる大きな豪雨災害に見舞われました。

 

九州の希望の空を

流れ星が消えたなら、九州新幹線は流れ星になる

流れ星が消えたなら明るい朝がやってくる

今こそ前を向いて進もう

公式サイトにはこんなメッセージが書かれています。

 

なんとも粋な、そして心温まる企画だと思いませんか。

国鉄の民営化に伴いJRは７つの会社に民営化しました。

 

その一つJR九州は黒字化が大変難しいと言われた会社です。

 

しかし本業の鉄道事業ではななつ星のような豪華列車

 

阿蘇ぼーいなどの視点を変えた列車

などを登場。

 

それでも鉄道事業では黒字化は難しく

いろんな施設を作り収益化を図っています。

 

運送だけではない柔軟な思考がこのJR九州を支えている

と言ったも過言ではありません。

 

本来列車は乗るもの、運ぶものです。

 

ラッピング列車のような発想はありますが

今回のような光を発する流れ星の発想はなかなかできるものではありません。

 

夢があるなあと思いながら

見せるものへの奇抜なアイディアが素晴らしい 🙂 

 

我々地元のJR東海は新幹線のドル箱路線によって支えられたいます。

 

大変残念ですが、一番殿様商売をしている

といっても過言ではありません。

 

それがコロナ禍となり厳しい舵取りとなっています。

今までの殿様商売のツケが回っているようです。

 

厳しい状況にあるからこそ、環境を嘆くのではなく

顧客視点の原点に戻る

JR九州の取り組みで気づかされました。

 

SDGｓ９　産業と技術革新の基盤をつくろう

ここで大切にしているコンセプトはイノーベーション

 

自社の事業領域をお客様視点に再考することで見えてくるのでは。

 

ちなみにこの後JKR九州は

「輝け！！　みんなの九州号」を走らせます。

願い事を車内ポスターや外装に利用。

 

九州のインフラを支える鉄道会社の地元を元気づける企画

我々の仕事にもヒントがあるかも。

 

これからもJR九州から目が離せません。