昨日から二日間閉じこもっています。4年前に8人で7ヵ月間人生の棚卸をし、後継社長としての経営理念を作成しました。その後こうして毎年二日間お互いの経営状況について意見交換をしています。
自分の業界にどっぷりつかる程みえなくなる事があるといいます。確かに仲間の会社の事に気づく事がたくさんあります。業界の常識にとらわれない「あるがまま」を見ることが出来るからだと思います。
我々の印刷業界は深刻な構造不況です。印刷市場が縮小していくデータが頭にありますので、ついついネガティブ思考に陥ってしまいます。
ところが他業種から見ると可能性が大きく広がってみえるといいます。その違いは業界の常識という「色メガネ」で見ていないからではないでしょうか。
よく「業界の常識は世間の非常識」といいます。これは何も商売上の事だけでなく、こうした経営に対する姿勢や思考にも通じていくのだと今回特に感じました。
経営では経営計画を策定する時に一年を振り返りますが、あくまで社内の事。第三者の意見を聞く機会はなかなかありません。
車でも定期点検があります。経営でもこうした点検が必要だと特に最近感じています。ついつい業界に精通しているばかりに、実は見落としている事がある事、それを仲間からは気づかせてもらっています。
同じ釜の飯を食った仲間・・・そんな言葉をよく耳にしますが、今回の仲間はその言葉通りです。容赦ない厳しい指摘もありますが、それだけ腹を割って話せる証でもあります。
この大切なフィードバックや気づきを会社に持ち帰り実践していくことが、社員へのお返しでもあると思っています。日々の業務に追われているからこそ、こうした自社を見つめ直す時間の重要性を実感しています。
一年に一回の会社の定期点検、さしづめ人間ドックならぬ会社ドックというところでしょうか。
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