先週の土曜日は幹部社員と共に年に一度の経営計画策定会議でした。前日の夕方から会議はスタート。食事をとった後は遅くまで幹部社員同士で組織や部署の問題点の意見交換、そして土曜日は朝から五時過ぎまで食事以外休みもなくひたすら会議が続きました。
泊まり込みでこの会議をするようになり4年になりました。それまでは会社の会議室で行っていましたが、気分転換の意味もかねて行っています。
今年は例年以上に白熱した会議でした。そしてなぜそのように感じたか…実は会議の最後に幹部社員の感想を聞いてその謎が解けました。私の発したメッセージが明確だからです。
ご存知のように印刷業界は業界天気でいえば「土砂降り」の状況。そしてこの傾向は今後ますます拍車をかけていく事になります。先日のブログにも書いた通り今までは前年を踏襲していけばよかったのですが、この状況はそれを許してくれません。
今回の経営目標は非常にシンプルなに表現しました。このシンプルなメッセージが各部署の目標設定を作りやすくしたそうです。確かに総花的な表現は耳聞こえがいいものです。そしてどこか「かっこいい」…。しかし一方で聞こえが良すぎて残らないという事もあります。
全社員の腑に落ちるためには、まず幹部社員の腑に落ちなければなりません。今回の会議はこのメッセージが明確だったことで議論もポイントがずれずに済んだように感じます。
的を絞ると明確になってくる…とよく言います。ポイントを明確にすればお客様の望むことも明確になるのと同様経営トップのメッセージも明確であれば社員の使命も明確になるという裏返しでもあります。
とかく難しい言葉を使って接続詞を並べて耳聞こえがいい言葉を出しがちですが、実はそういった事よりも「端的に」「明確に」「わかりやすい」表現の方がポイントがしっかりすることを痛感しました。
今週末には全社員向けに発表会があります。計画書も例年以上に話の「流れ」に注意して作成しました。いよいよ新たな期のスタート、社員と手を携えてこの腑に落ちた計画が実現するように導きたいと強く思った今年の策定会議でした。
シンプルイズベスト…ふと思い出したこの言葉。メッセージは常にこうじゃないといけませんね。
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