おはようございます。昨日は三重県でメディア・ユニバーサルデザインの講義を務めさせていただきました。お陰さまでこのところ多くの講義依頼を頂いていますが、昨日はなんと初体験の手話通訳でした。
メディア・ユニバーサルデザインは「メディア」という名前が付くように情報を如何に公平に伝えていくかが使命。誰でも平等に情報が伝わるように考えられています。とはいえ話の内容は色弱者や高齢者を中心とした視覚情報が主な話題で組み立てられています。
手話での同時通訳は私の前で手話をすると同時に、スクリーン横に同時に話をテキストにした情報が流されます。さすがに事前にどんな話をするのか、テキストにはない話はあるのかという打ち合わせもあり、思いもよらない事前打ち合わせを経験することとなりました。
日頃から話をするための事前準備はしますが、要点だけを頭に入れて話をすることがわたし。当然聴く人たちの表情を見ながら話をすることとなります。しかし今回はテキストを意識しなくてはなりません。
私の前で手話の人が座って手を動かしていくのですが、時折振り返ってスクリーンを見ることがあります。そういう時は使っている言葉が曖昧になっているのです。「こちらは○○、そしてこちらは□□」。「こちら」て「どちら?」・・・ですよね。
何気なく発している言葉ですが、実はこうした曖昧な言葉を使うことが多いような気がします。「言語明瞭意味不明瞭」という言葉がありますが、まさにこの状況を作り出しているのではないかと。
「相手の立場を意識してください」と壇上で話をしたわたし。実は一番意識したのは私なのかもしれません。貴重な経験をさせていただきましたぁ(^^) 場数を踏むとまた一つ新たな引き出しができます。なにごとも経験ですね。聞いていただいた方、ありがとうございました。
コメント