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実るほどに頭を垂れる稲穂かな

先日、中学の同級生と食事をした時に友人が「王貞治さんのサインを持っている」という話になりました。なんでも直接手紙を出してサインねだったところちゃんと送り返してくれたというのです。それ以来彼は生粋のジャイアンツファンになったそうです。

王さんのサインなんてすごい価値だと思うのですが、実はそれほど値が上がっていないといいます。理由はこのように気軽にサインをしてしてくれるため数が多いという事。人柄あふれる行動がかえってサインの価値はあまり上がらないというのは何とも皮肉なものです。

人の評価…実は人の評価はその世界を引退するときに初めてわかるような気がします。王さんの場合引退してもあの人柄は彼を決して悪く言う人はいません。あれだけの大打者なのにその腰の低さがファンを多くしている要因だと思います。

先日大物タレントが引退しましたが、週刊誌やその後の報道は踵を返したように厳しい論調です。真偽はともかく火のないところに煙は立たないとすれば意外とこの厳しい論調は的を得ているかもしれません。

私も50歳を過ぎて人生もすでに折り返し。いろいろな会に出かけても年齢が上の方になってきました。所属していた多くの会に出席してもなるべく先輩ヅラはしないようにと思っています。

しかし人というのは知らず知らずに自分をよく見せたいもの。気が付けば鼻高々の自分の言動に振り返って顔を赤くする経験が自分にもあります。謙虚にと思いながらつまらない自慢話をしてしまい、後で落ち込んでしまう自分にがっかり…そんな経験ありませんか。

「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」という諺があります。この年齢になったからこそ、この言葉をあらためて大切にしたいと感じるこの頃です。

しかし王さんはやっぱりすごいですね。今更ながら彼の人柄と、人間的な温かさに感心しきりです。世界の王と呼ばれる力所以は、決して技術だけではない「人としての度量」の大きさがあるのだと感じます。そして過去の栄光にしがみつかない姿…自分を振り返って…またまた落ち込んでしまいます(苦笑)。


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