まもなく防災の日を迎えます。
このところの日本列島は全国各地で大きな豪雨災害が広がり
防災に対する意識は今以上に必須です。
防災といえば ハザードマップ。
被害予測地図(ひがいよそくちず)とも言われます。
自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもので
予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、
避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されているもの
どこかで必ず目にされたのではないでしょうか。
ハザードマップはどうやって使うかご存知でしょうか。
😯 この地域は〇mの洪水の可能性があるんだ
😯 液状化の度合いはこのぐらいなんだ
という現状把握が一般的な認識です。
どの避難所にいくかを事前把握だけではありません。
実はもっと奥が深いのです 😉
ハザードマップは読み取るものだという事をご存知でしょうか。
➡ 自然災害に備えてどの方向に避難すればいいか
➡ 非難する場合の経路に洪水や土砂崩れの危険ヵ所はないか
そうしたシミュレーションをマップを見ながらするものです。
ハザードマップには多くの色や記号が使われます
表記や図版を考えないとごちゃごちゃで訳の分からないマップとなり
情報過多となり見たくありません。
➡ 避難所と一時避難所との区別
➡ 過去の水害場所の表記や早く浸水する箇所や浸水する程度
➡ 浸水が広がる可能性の矢印表記
こうした情報を記号だけでなく色分けでもすることになります。
名古屋市天白区のハザードマップ
http://www.city.nagoya.jp/bosaikikikanri/page/0000112488.html
たまにメディア・ユニバーサルデザインの話題をこのブログで書きます。
情報のバリアフリーとも言われ
色弱者や高齢者、また外国人にも理解しやすい
情報のユニバーサルデザインの考え方です。
MUDに配慮したハザードマップは実際に行政にも採用されています。
千葉県市原市村田川洪水ハザードマップ
https://www.city.ichihara.chiba.jp/kurashi/bohanbosai/bousai_top/bousaimap/kozui/index_m.html
➡ 男性の20人に一人が色弱者と言われています。
➡ 65才以上が人口の四分の一
➡ コロナの関係で今年は少ないですが外国人は4000万人を超えるとも。
こういう人たちに伝わる色使いや記号、文字の表記は必須ですが
➡ それを如何に見やすく見なくてはと気づかせていくか
がMUDの大切な概念です。
SDGs11 住み続けられるまちづくり
MUDによって誰もが情報を取り入れ安心して生活できる社会の実現です。
弊社はほぼ全社員がMUDの資格取得者。
制作担当者だけではなく、会社全体で伝わることに意識を向けています。
決してテクニックではなく概念がMUD。
防災の日を間近に控え、身の回りの見やすさ、伝わりやすさに目を向けられては如何でしょうか。
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