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キーワードはお客様

IGAS「国際総合印刷機材展」に限られた時間の中ですが足を運びました。20年ほど前、会場が東京の晴海だったころ、最初に足を運んだIGASでは会場の天井に届くような輪転機がデモンストレーションをし、10メートルにも及ぶ長さの印刷機が並べられ、会場は見学者で立すいの余地がないそんな華やかな記憶があります。

会場が東京国際展示場「ビッグサイト」に移動しても西館、東館すべてがこの機材展、とても一日では見てまわれない規模でした。世界各国から人が訪れ、言葉通り「国際的」だったことを覚えています。

今年は東館のみの開催。それでも一つの業界が東館を占有していくのはなかなかビッグサイトでは見られる光景ではありません。それだけ印刷業界が産業の中で占める割合が大きいのだと思います。

さすがに印刷機のデモは少なくなりました。出していても小さいサイズのものが多く、以前のような重厚長大というイメージを見ることができません。それだけ「印刷」が様変わりしていることを象徴しています。

その象徴の一つが印刷通販会社の出展。競争相手であった彼らも、自社で印刷機を持たない印刷会社も増加し「ネットプリント」という言葉が認知された今、いたずらに敵対関係を作っていく事は意味のないことだと感じます。

POD(プリントオンデマンド)という印刷機、要は業務用のコピー機ですが、今回の話題のカテゴリーですが、導入後の成果を明確に語れる販売員はいません。付加価値をつけて・・・と簡単に言いますが、この言葉がいかに難しいかを彼らのプレゼンを聞いて感じました。

一方で印刷機メーカーが語る自分たちの優位性もあくまで「今」の事。結局かつて語られた業界の未来を明確に発信できていないというのが私の実感です。

かつて発信した「量と効率」。それ一辺倒では業界が支持されなくなっていると感じます。印刷を通して如何にお客様に喜んでいただくか、どう幸せになっていただくか。我々が今まで真剣に考えてこなかった事、それこそ未知の思考に頭を切り替える、その時がきました。

業界が大きく様変わりをする事を皮肉にもこの展示会で発信されています。経営を預かるものにとってより厳しくシビアな判断が求められています。

頭を抱える一方で「やりがい」という言葉が何度も頭をよぎりました。明確な答えはこれからですが、メーカーの曖昧な???プレゼンを受けながら結局「お客様」が原点だとあらためて感じた今回の展示会。

楽しくそして新しい絵が描けそうなワクワク感を不思議に持つ事ができ、当社の得意とする「社員力」がいよいよ登場です。慌てず騒がず基本に立ち返り作戦を練ってみます。


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