平田進也さん…大不況の旅行業界で年商8億円という売上をたたき出している「カリスマ添乗員」と言われる方、この方の講演を昨日聞く機会がありました。お客様を徹底的に楽しくませることで、リピート客、口コミ客で高価なツアーを売り切ってしまいます。
旅行業界は経済天気でいえば「土砂降り」。2万円を切る韓国ツアーも珍しくありません。ネットの発達は、旅行代理店が関わってきた宿や乗り物の切符の手配というものを奪ってしまいました。氏はこのままでは旅行業は成り立たなくなると危機感を感じたそうです。
旅行は非日常の世界、その非日常をお客様に如何に満足していただくか…そこには「あんたから買いたい」というマーケティングの本質に沿った考えで企画を進めてきたそうです。
人を如何にして喜ばすか、そこには「ギブアンドギブ」の精神があります。観光を「光を観る」という言葉に置き換え、運勢は「勢いを運ぶ」と言い換える…これらすべてポジティブな考えがベースにあるようです。客のニーズに合った商品づくりと口では簡単に言いますが、そこには「人と違う」という精神が根付いているようです。
受講者の方も釘つげにしてしまう話術、前で見ていた私にはよくわかりましたが、汗をかいていました。汗をかくほど一生懸命に話すことが、実は「伝わる」のだと感じます。普段我々は汗をかくほど人に伝えているのか…と思うと、何かきれいに物事を片づけてしまうと反省しました。
印刷組合にとっては異例の予算で行った今回の研修、収支はともかく来ていただいた方には満足いただけたと思っています。そして今回多くの方に参加の協力をいただきましたが、そうした方にもこたえることができたのではと感じます。
何よりも快く参加に協力いただいた方にあらためて感謝です。とかく我々は都合のいい時だけお願いをしがちです。しかしこうした時の協力が氏の言う「ギブアンドギブ」だと思います。当然私もお返しをしなくてはいけません。
1時間半という講演があっという間だった昨日の講演会。今朝の社員の顔も晴れ晴れとしていました。そして私もあらためて気づきをいただきました。氏の言葉「ありがとうと言われるよう…そして言うよう」肝に銘じたいと思っています。お金を出して時間を使ってこそ得る「気づき」…当たり前の事ですが、大切にしたいと思います。
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